フライドバイ、テルアビブ定期直行便の運航開始(アラブ首長国連邦、イスラエル、バーレーン)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2020年11月30日 15時45分
アラブ首長国連邦(UAE)の格安航空会社フライドバイは11月26日、ドバイ国際空港を発着とするイスラエル・テルアビブ間の商業旅客便の運航を開始した。国交正常化合意後、初めての定期直行便となった。同日のフライトには、同社のガイス・アル・ガイス最高経営責任者(CEO)が搭乗、ベングリオン空港ではベンヤミン・ネタニヤフ首相が出迎え、乗客を歓迎した。報道によると、フライドバイ便は1日2便、週14便の運航となる。
イスラエルの航空各社も、12月2日のイズレール航空のテルアビブ~ドバイ便を皮切りとして、UAE便の運航開始を計画している(2020年11月4日記事参照)。また、両国のフラッグ・キャリアであるエルアル航空とエティハド航空が覚書を締結、コードシェア便の運航や貨物、航空工学、ロイヤリティー、路線管理、人材開発など広い分野で協力を模索すると発表した〔11月19日付UAE国営エミレーツ通信(WAM)〕。また、エルアル航空は12月13日からテルアビブ~ドバイ便を、エティハド航空は2021年3月28日からアブダビ~テルアビブ便の就航をそれぞれ発表している。
両国が署名したビザ免除協定(2020年10月23日記事参照)は、両政府による批准を終えて、発効待ちの状況だ。ただし、発効前であってもビザ免除での渡航を可能とする計画には合意したと報道されている。イスラエルは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で入国規制を敷いているが(2020年10月26日記事参照)、11月30日時点では、イスラエル政府のリスク評価で、UAEは隔離義務が免除されている「グリーン国」とされている。
バーレーンでも直行便就航に道筋
湾岸諸国でUAEと同じく国交正常化したバーレーンでも、イスラエルとの直行便就航に向けた協定が署名されている。
バーレーンの航空会社ガルフ・エアによる特別直行便が11月18日に運航され、アブドゥルラティーフ・アル・ザヤニ外相率いる使節団がベングリオン空港に到着。エルサレム市内でネタニヤフ首相、米国のマイク・ポンペオ国務長官と会談し、週14便のテルアビブ便のほか、エイラートおよびハイファ便、週5便の貨物便の就航について合意したと発表された。12月1日から、両国の国民は無料で入国ビザのオンライン申請ができるとした。また、イスラエルは年内にもバーレーンに大使館を設置予定、バーレーンも設置を模索すると報じられている(11月18日付バーレーン国営通信)。
(田辺直紀)
(アラブ首長国連邦、イスラエル、バーレーン)
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