日清食品（香港）、韓国菓子メーカーの買収を発表、海外展開事業を拡大へ（香港、韓国、日本）

香港証券取引所に上場する日清食品（香港）は6月3日、クリスピーロールを製造する韓国の菓子メーカー、Gaemi Food（以下、ケミ食品）の株式100％を480億ウォン（約52億8,000万円、1ウォン＝約0.11円）で取得、同社をグループ子会社化すると発表した。

日清食品（香港）は1984年に香港に設立、麺類事業を主力とし、香港最大の即席袋麺・カップ麺メーカーとなった。ケミ食品は、菓子ブランド「kemy」を展開、クリスピーロール市場ではトップシェアを誇る。日清食品（香港）は今回の買収により、中国や東南アジアなどの海外市場で主力の麺類事業以外での事業領域拡大や、ケミ食品の韓国内における販売、物流など関連ネットワークを活用した日清製品の拡販を図る。スナック食品市場について、韓国だけでなく中国や東南アジアなどの海外市場においても、今後5年間の堅調な成長を見込んでいる。

同社の安藤清隆董事長は今回の買収について、「韓国などの海外市場での事業展開における戦略的マイルストーンである。海外市場の開拓は、収益源の多様化だけでなく、現地の文化や消費者行動に対する理解を深めるため、さらなる機会を特定し、追求することが可能だ」と述べた。

（山崎裕介）

（香港、韓国、日本）