COP29で「UAEコンセンサス」の履行と促進を強調(アラブ首長国連邦、アゼルバイジャン、世界)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年11月19日 0時50分
11月11日からアゼルバイジャンのバクーで開催されている国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29、2024年11月12日記事参照)に、前回のCOP28開催国であるアラブ首長国連邦(UAE)からムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領をはじめとした首脳陣が参加した。
開会初日の11日には、スルターン・ビン・アフマド・スルターン・アール・ジャーベルUAE産業・先端技術相兼アブダビ国営石油会社(ADNOC)最高経営責任者(CEO)が、COP議長の引き継ぎ式典で演説を行い、化石燃料からの移行を最終合意文書に含めた「UAEコンセンサス」(2023年12月14日記事参照)の履行を促進するための行動加速の必要性を説いた。ナヒヤーン大統領は12日に首脳級会合のオープニングセッションに参加し、気候変動対策の加速と気候変動に強い経済を構築するためのUAEのコミットメントについてあらためて表明した。アムナ・ビン・ダハク・アルシャムシ気候変動・環境相は、13日に農業、ユース(青少年)、水などの各テーマ別イベントに参加し、「ハイアンビション・マルチレベル・パートナーシップ連合(CHAMP)」(2023年12月15日記事参照)の進捗状況を発表するなど、UAEによる協調と包摂を促進するための継続的な取り組みをアピールした。
また、アブダビの再生可能エネルギー会社マスダールは14日、アゼルバイジャン国営石油会社の子会社であるソカール・グリーン(SOCAR Green)、および海水淡水化や発電プロジェクトを開発・運営するサウジアラビアのACWAパワーと、洋上風力発電プロジェクトに関する覚書(MOU)を締結した。カスピ海のアゼルバイジャン地区で3.5ギガワット(GW)の洋上風力発電プロジェクトを開発する予定だ。
COP29に関する情報はジェトロのビジネス短信特集「COP29に係る各国の反応」も参照。
(清水美香)
(アラブ首長国連邦、アゼルバイジャン、世界)
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