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第1四半期の貿易、輸出入ともに前年同期比減(チリ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月28日 13時0分

添付資料PDFファイル(187 KB)

チリ中央銀行が5月23日に発表した資料によると、2024年第1四半期(1~3月)の貿易(通関ベース)は、輸出(FOB)が前年同期比マイナス2.5%の252億3,700万ドル、輸入(CIF)が同マイナス4.9%の200億8,300万ドルだった。貿易収支は51億5,300万ドルの黒字だった。

輸出を品目別にみると、全体の52.7%を占める鉱産物は前年同期比2.0%増、その約85%を占める銅は8.1%増加した(添付資料表1参照)。チリ銅委員会(COCHILCO)によると、3月以降の銅の国際価格は上昇傾向で、1ポンド4ドルを超える日もあり、それも増加を後押しした。農林水産物は前年同期比12.0%増の39億6,200万ドルで、今シーズンのサクランボやブルーベリーの輸出が好調だった。工業品はマイナス14.3%の79億7,800万ドルで、サーモン、マスなどの食品のほか、化学品、特にリチウム化合物の減少が顕著だった。

輸入を品目別にみると、消費財は前年同期比4.1%増の54億4,300万ドルで、民間消費の回復とともにコンピュータや衣類などがプラスに転じた一方で、自動車の需要は伸びず、マイナス14.9%だった(添付資料表2参照)。中間財は前年同期比マイナス6.4%の109億7,900万ドル、うち石油や石炭などのエネルギー製品は2桁減だった。資本財はマイナス12.2%で、トラックや牽引車、鉱業用・建設用機械、モーター、発電機、変圧器もそれぞれ2桁減だった。

輸出入を主要国別にみると、チリの第1位の貿易相手国の中国は、輸出(構成比:42.2%)、輸入(23.8%)とも、前年同期比で増加した(添付資料表3参照)。対日輸出は、その半分以上を占める銅鉱(精鉱を含む)が前年同期比1.6倍と好調で、全体で26.0%増加した。対日輸入はマイナス17.0%で、主要品目の軽油、ディーゼル油や自動車などの輸入が減少した。

(大塚優希)

(チリ)

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