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AIで2桁成長、アジアと米州が牽引、世界半導体市場予測(世界)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月7日 16時0分

添付資料PDFファイル(167 KB)

世界半導体統計(WSTS)は6月4日、2024年春季半導体市場予測を発表した。2024年の半導体市場は前年比16%増の6,112億ドルと、初めて年間で6,000億ドルを上回る見通しだ。コンピュータ向けが好調なことから、前回2023年秋季の予測(13.1%増、5,884億ドル)から上方修正した(添付資料図参照、2023年11月29日記事参照)。

旺盛な人工知能(AI)関連投資を背景に、ロジック・メモリICがそれぞれ前年比10.7%増(1,977億ドル)、76.8%増(1,632億ドル)と2桁成長するとしている。他方、AI関連を除くと、世界的なインフレや利上げ、地政学リスクの高まりが個人消費や設備投資に影響し、アナログIC(2.7%減、791億ドル)とオプトエレクトロニクス(1.0%減、427億ドル)は前年比で減少する見通し。ほかにも、ディスクリート(単機能素子、328億ドル)は7.8%減、センサー(183億ドル)は7.4%減となる見込み。

地域別には、米州(1,681億ドル)が前年比25.1%増、アジア大洋州(3,409億ドル)が17.5%と大幅増となる一方、欧州(注1、560億ドル)は0.5%増で、日本(463億ドル)は1.1%減と予測される。なお、WSTS日本協議会による円ベース(注2)の予測では、2024年の日本市場は4.6%増の6兆8,70億円に上る見通し。

2025年も2桁成長を維持の予測

WSTSは、2025年の世界半導体市場を前年比12.5%増の6,874億ドルと推計している。引き続きロジック・メモリICが拡大に寄与し、それぞれが初めて2,000億ドルを超える見込み。AI関連需要に加えて、環境対応や自動化などを追い風に、全ての種類の半導体でプラス成長となるとしている。全ての地域で市場が拡大し、米州およびアジア大洋州は2年連続で2桁成長となるとみられる。

(注1)欧州には中東アフリカを含む。

(注2)為替レートを1ドルに対して、2024年は148.5円を前提としている。

(藪恭兵)

(世界)

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