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9月インフレ率は5.49%に上昇、野菜価格が高止まり(インド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月17日 10時40分

添付資料PDFファイル(267 KB)

インド統計・計画実行省(MoSPI)が10月14日に発表した2024年9月の全国ベースの消費者物価指数(CPI、注1)は194.2ポイント(速報値)で、前年同月比5.49%上昇した。同3.65%だった8月から急上昇したものの、2023年9月以降は、インド準備銀行(RBI、中央銀行)の定めるインフレ率の許容範囲内(4%±2%)で推移している(添付資料図参照)。

前述のとおり、2023年9月以降、CPIの上昇率はRBIの許容範囲内に収まって推移しているため、2024年9月以降のインフレ率はベース効果により上昇することが予想されていた。こうした中、同指数品目の半分近くを占める食品のインフレ率(注2)は前年同月比9.24%と、高止まりが続いている。特に野菜の上昇率は35.99%と、8月の10.71%から大きく上昇した。全品目のインフレ率は都市部で5.05%、農村部で5.87%だった。

現地報道によると、「野菜のインフレ率が高止まりしたままであれば、2024年度(2024年4月~2025年3月)のインフレ率は5%に上昇し、今年度中の利下げ見通しは軌道修正が必要かもしれない」「9月のインフレ率が予想を上回ったことで、RBIは引き続き利下げに慎重な姿勢を維持する必要があるとの見方が強まった」など、今後の金融政策への影響を指摘する専門家の声が紹介されている(「フィナンシャル・エクスプレス」紙10月14日、「ミント」紙10月14日)。

なお、RBIは10月上旬の金融政策決定会合で政策金利を6.50%に据え置いたものの、金融政策スタンスを「緩和の縮小」から「中立」に変更している(2024年10月15日記事参照)。

(注1)全国ベースのCPIは基準年の2012年を100とし、農村部と都市部の各CPIを加重平均したもの。

(注2)ここでは、CFPI(消費者食品物価指数)のインフレ率を記載。

(篠田正大)

(インド)

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