4月の乗用車BEV登録台数は4,091台、前年同月比7.1％増に転じる（タイ）

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タイ運輸省陸上運送局（DLT）のデータからジェトロが集計したところ、4月のバッテリー式電気自動車（BEV）の新規登録台数は前年同月比16.7％増の6,044台 で、内訳は乗用車が7.1％増の4,091台、二輪車が49.7％増の1,853台などだった。ハイブリッド電気自動車（HEV）は68.0％増の1万414台（乗用車が1万371台、二輪車が43台）、プラグインハイブリッド電気自動車（PHEV）は18.5％減の639台だった（乗用車のみ）。BEV（乗用車）の新規登録台数は、前年同月比で2月に33.5％減、3月も19.9％減と2カ月連続で大幅に減少したが、4月に歯止めが掛かったかたちとなった。

2024年1～4月の電気自動車（EV）の累計新規登録台数は、BEVが前年同期比36.3％増の3万5,758台だった。内訳は乗用車が42.5％増の2万6,276台、二輪車が31.6％増の9,059台などだった。HEVは58.4％増の4万8,528台で、内訳は乗用車が59.1％増の4万8,397台、二輪車が39.9％減の131台だった。PHEVは19.7％減の3,349台だった（乗用車のみ）(添付資料表1参照)。

DLTのデータから、BEV（乗用車）の4月の新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYDで897台（シェア21.9％）、2位がCHANGANで801台（シェア19.6％）、3位がSAICモーター・CPで658台（シェア16.1％）だった（添付資料表2参照）。中国メーカー8社を合わせると、シェア83.6％を占めた。

2024年1～4月のBEV（乗用車）の累計新規登録台数をメーカー別にみると、1位がBYDでシェア41.7％、2位がSAICモーター・CPでシェア14.2％、3位がNETAオートでシェア12.1％、4位がAIONでシェア6.8％だった。中国メーカー8社でシェア86.4％を占めた。

4月末のEV累積登録台数は前年同月末比56.1％増の61万6,327台だった。内訳は、BEVが2.9倍の16万7,344台、うち乗用車が3.6倍の11万5,901台、二輪車が2.0倍の4万7,116台に増加した。また、HEVは35.1％増の39万1,714台、PHEVは23.1％増の5万7,269台だった。

BEV普及のカギの1つの充電設備の設置状況について、タイ電気自動車協会（EVAT）のデータからジェトロが集計したところ、BEVの新規登録台数が単月で2,000台を超え始めた2022年9月末と比較して、約3.1倍の2,658カ所（2023年12月時点）、充電器の設置数は約3.8倍の9,694基となっている（添付資料表3参照）。タイ政府では2030年に急速充電器を1万2,000基設置する目標を立てているが、2023年12月末時点で4,533基で、進捗率は37.8％となっている。

（高谷浩一、チャナットパット・スクマ）

（タイ）