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習国家主席が中国・アラブ諸国協力フォーラムで新たな協力強化を提言(中国、エジプト、アラブ首長国連邦、チュニジア、バーレーン、モーリタニア、中東)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年6月7日 0時15分

添付資料PDFファイル(181 KB)

中国の習近平国家主席は5月30日、北京市で開催された「中国・アラブ諸国協力フォーラム第10回閣僚級会議」の開幕式で基調講演を行った。同会議は中国とモーリタニアの外相が共同で主宰し、アラブ連盟加盟各国の外相らが参加した。

習国家主席は、自身が出席した2022年の第1回中国・アラブ諸国サミット(2022年12月13日記事参照)で中国・アラブ運命共同体構築に合意したことを取り上げ、その成果に満足しているとした。その上で、2026年に中国で第2回中国・アラブ諸国サミットを開催するとし、これが中国・アラブ関係のメルクマールになると信じるとした。

また、中国・アラブの関係は世界の平和と安定維持の模範を作り上げたとし、「一帯一路」やグローバルガバナンスでのさらなる協力も呼び掛けた。

習国家主席は第1回中国・アラブ諸国サミットで提唱された「8つの協力イニシアチブ」の成果を評価した上で、アラブ諸国と今後、(1)より活力のあるイノベーション駆動型構造、(2)より大規模な投資金融構造、(3)より立体的なエネルギー協力構造、(4)より均衡の取れた経済・貿易の互恵構造、(5)より広範な人的・文化的交流構造の「5つの新たな協力構造」(添付資料表参照)を構築したいとした。

パレスチナでの軍事衝突については、「二国家解決」をゆるがせにしてはならないとした上で、1967年の境界線を基礎とし、東エルサレムを首都とする完全に自主・独立のパレスチナ国家の建設を支持し、パレスチナの国連加盟も支持するとした。パレスチナには、中国はすでに1億元(約21億円、1元=約21円)の人道的支援をしており、さらに5億元の支援を行う予定だとした。また、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)にも300万ドルの寄付を行ったとした。

会議に合わせ、習国家主席は5月29日にエジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領、30日にアラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン大統領、31日にチュニジアのカイス・サイード大統領、バーレーンのハマド・ビン・イーサ・アール・ハリーファ国王と会談した。会談を受けて各国と共同宣言を発表し、バーレーンとの関係を包括的戦略的パートナーシップに格上げし、チュニジアとは新たに戦略的パートナーシップを宣言した。

(河野円洋)

(中国、エジプト、アラブ首長国連邦、チュニジア、バーレーン、モーリタニア、中東)

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