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米カリフォルニア州、250カ所超の缶やボトルのリサイクル施設設置を発表(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月3日 0時30分

米国カリフォルニア州の再生資源局(CalRecycle)は8月27日、州内30郡に250カ所を超えるリサイクル施設を設置すると発表した。約7,000万ドルの補助金を支給する。同局は、自動で缶やボトルの飲料容器を回収する「リバース自販機(Reverse Vending Machine)」設置に加えて、トラックの巡回による移動型の容器回収(Mobile)、ユーザーが袋単位で持ち込める容器回収センター(Bag Drop)の開設など、37件のプロジェクトを通じて、空の飲料容器の換金をより容易にするという(新たなリサイクル施設を設置する30郡の詳細、地図)。

これにより、スーパーマーケットチェーン「セーブ・マート」と「スマート・アンド・ファイナル」は各200万ドルを超える補助金を受け、19郡の店舗でリバース自販機の設置を行う。遠方でサービスが行き届かない郡にも、新たなリサイクル施設の設置が今後予定されている。

同州再生資源局の担当者は「革新的なリサイクル方法により、より多くの州民が飲料容器を換金し、州内にある再資源製造業者にリサイクル材料の提供を可能にする」と述べている。

リバース自販機を開発するスタートアップのオリンズ(Olyns、本社:カリフォルニア州サンタクララ)は約550万ドルの補助金を受け、ベイエリアのアラメダ、マリン、サンマテオ、サンタクララ、サンタクルーズ各郡の食品小売店に自販機を設置する。同社のリバース自販機は人工知能(AI)の活用で、回収したプラスチック、ガラス、アルミニウム容器を自動で分別し、自販機の中で粉砕する。

同州では飲料容器のリサイクルを強化する取り組みが進んでおり、2024年1月1日から換金できる飲料容器の種類を拡大し、ワインや酒類のボトルをリサイクルプログラムの対象に追加した。また、2025年1月1日からは、リサイクルセンターが所在しない地域の大手飲料小売業者は飲料容器の換金を店内で実施、リバース自販機などの回収設備の設置、もしくは他の小売業者や非営利団体と協力して独自で換金することなどの措置も義務づけられる。州再生資源局はさらなる飲料容器のリサイクルを目的とし、追加で1億3,800万ドルの補助金を予定しており、同州内で飲料容器のリサイクルが一層進むことが期待される。

(サチエ・ヴァメーレン) 

(米国)

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