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トランプ米大統領、大統領就任式でエネルギー緊急事態を宣言すると発表(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月21日 10時20分

米国のドナルド・トランプ新大統領は1月20日、正式に就任した。大統領就任式でエネルギー緊急事態を宣言すると述べるとともに、これに対処するための措置を講じていく旨を表明した。就任式では、(1)掘りまくれを意味する「ドリル・ベイビー・ドリル」を推し進める旨や、(2)原油の戦略備蓄を満たすこと、(3)米国のエネルギーを世界中に輸出すること、(4)グリーン・ニューディールを終わらせ、電気自動車に関する「義務」を撤廃すること、などに言及している。

また、その後にホワイトハウスから発表された声明では、エネルギーを手頃な価格で入手可能にし、米国の優位性を確保するための手段として、(1)バイデン前政権の「気候過激主義政策」を終わらせ、許可を合理化することや、エネルギーの生産と使用に過度な負担をかける全ての規制を撤廃すること、(2)(エネルギー関連規制を緩和することなどを通じ)自動車や洗濯機など日常品に関する消費者の選択肢を強化すること、(3)エネルギー緊急事態を宣言し、重要なインフラを構築するために必要な全てのリソースを活用していくこと、(4)大規模な風力発電所の鉱区リースを終わらせること、(5)パリ協定から再度脱退することなどを掲げている。

もっとも、現時点ではどのような法令の下で、具体的にどのような措置が講じられるのかについては不明な点も多く、今後発出される大統領令や法案などによる明確化が待たれる。

(加藤翔一)

(米国)

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