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2024~2025年の世界のリチウム市場、供給過剰の予測(チリ、世界)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月30日 0時15分

添付資料PDFファイル(152 KB)

チリ銅委員会(COCHILCO)は8月20日、2024~2025年のリチウム市場予測のレポートを発表した。それによると、2024年の世界のリチウム供給量は炭酸リチウム換算で124万6,000トン、需要は112万9,000トンで、11万7,000トンの供給過剰となる見込みを示した(添付資料表参照)。2025年も供給、需要ともに増加するが、19万1,000トン供給過剰の予測だ。エレクトロモビリティー関連でリチウムの需要は引き続き拡大していくものの、生産プロジェクトが多数あるため、余剰幅が拡大するだろうと分析している。

2025年のリチウムの用途別予測としては、67%が電気自動車(EV)のバッテリーに、13%が蓄電池システムに、9%が電動バイクのバッテリーに使われるだろうとしており、合計すると89%がバッテリー関係になる。

価格については、2023年に著しく低下し始め、2024年7月までに炭酸リチウムは1トン当たり1万2,000ドル台を記録したが、2024年第4四半期(10~12月)には平均で1万5,950ドルに持ち直すと予測。2025年は1万6,450ドル、2029~2033年の長期予測では1万8,280ドルと見込んでいる。

チリのリチウム生産量は2023年に炭酸リチウム換算で27万947トンを記録した。2020年と比べると2.2倍になり、需要が急拡大した3年ほどで激増したが、2024年は27万5,000トン、2025年は28万5,000トンの微増を見込んでいる。

(佐藤輝美)

(チリ、世界)

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