韓国政府、半導体など先端産業の修士・博士級人材2,000人を育成（韓国）

韓国の産業通商資源部は5月17日、先端産業の競争力確保のために産業界が必要とする修士・博士人材を育成する「2024年産業革新人材成長支援事業」として、合計40大学、14機関を選定したと発表した。同事業は、（1）先端産業特性化大学院（2024年4月3日記事参照）の拡大、（2）産業界のニーズをベースにした修士・博士専攻課程の指定、（3）グローバル研究者育成のための海外協業研究支援で構成される。今後、2,468億ウォン（約271億円、1ウォン＝約0.11円）を投入し、修士・博士級人材2,000人を育成する計画だ。各事業の詳細は次のとおり。

（1）先端産業特性化大学院の拡大

国家先端戦略産業の特化学科を新設し、修士・博士級人材を育成。
2023年に指定した半導体の3大学に引き続き、半導体・二次電池それぞれ3大学、ディスプレー・バイオそれぞれ1大学を新規指定。
1大学当たり年間30億ウォンを支援し、今後5年間で920人を育成する計画。

（2）産業界のニーズをベースにした修士・博士専攻課程の指定

産業界のニーズをベースに、ロボット、未来自動車、人工知能（AI）、繊維など、先端および主力産業分野の課題を遂行する13大学と産業界のコンソーシアムを選定。
各コンソーシアムに年平均15億ウォンを支援し、今後5年間で750人の人材を育成する計画。

（3）グローバル研究者育成のための海外協業研究支援

修士・博士級人材をグローバル研究者として育成するための国際研究を支援する海外協業研究支援に、11大学を選定。
選定された11大学に対し、1大学当たり23億ウォン程度を支援し、今後3年間で330人の人材が海外有名大学・研究機関と共同研究・プロジェクトを推進。

（李海昌）

（韓国）