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自動車輸入の再開見据え、BYDのショールームがオープン(スリランカ、中国、ネパール)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月29日 10時50分

スリランカでは、2020年3月から外貨不足により自動車の輸入を制限しているが、今後2025年にかけて自家用車などの輸入を再開する方針だ(2024年6月19日記事参照)。

これを受け、中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)のスリランカでの輸入代理店ジョン・キールズ・CG・オート(John Keells CG Auto:JKCG)は8月14日、コロンボ市内にサービスセンター兼ショールームを開いた。JKCGは、同国財閥ジョン・キールズ・ホールディングスのグループ会社で、ネパールの財閥チャウダリ・グループ(Chaudhary Group)との合弁会社でもある。

写真 BYDのショールームの外観(ジェトロ撮影)

BYDのショールームの外観(ジェトロ撮影)

JKCGのネットワーク・デベロップメント・マネジャーのディラーン・バンダーラ氏は「この展示は2025年の自動車輸入再開を見据えたものだ。訪問客の反応は良く、燃料費の削減が評価されている。既に複数の先行注文があり、購入予定者は上位中所得層から富裕層が中心だ」と語る(取材日:8月27日)。なお、ショールームのEVは展示目的で中国から輸入したものだ。現時点でスリランカでの販売は認められていないため、最終的には中国に返送するという。

写真 BYDショールームの内部(ジェトロ撮影)

BYDショールームの内部(ジェトロ撮影)

JKCGは4車種の販売を予定し、価格は小型車「DOLPHIN」が1,150万スリランカ・ルピー(約575万円、1スリランカ・ルピー=約0.5円)から、スポーツ用多目的車(SUV)「ATTO 3」が1,500万ルピーから、セダン「SEAL」が2,100万ルピーから、ハイブリッド車(HEV)のSUV「SEALION 6」が2,300万ルピーからとしている。同車種の中でも航続距離が異なる複数のタイプがある。ただし、実際の販売時点では為替レートの変動などにより価格が異なる見込みだという。

スリランカでは、EVへの充電設備やメンテナンス体制がEV普及の課題として指摘されてきた(2022年3月31日付地域・分析レポート参照)。充電設備については、グループ会社のスーパーマーケットチェーンのキールズの店舗と、傘下のホテルの50カ所に設置を進めており、さらに国内の300カ所でも利用可能だという。メンテナンス体制については現在、中国から10人の技術者を受け入れ、現地スタッフへの研修により整備を図っているという。

(大井裕貴)

(スリランカ、中国、ネパール)

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