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第5期プーチン政権の新内閣が発足、経済の軍需への融合志向(ロシア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月17日 11時10分

添付資料PDFファイル(107 KB)

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は5月14日、新閣僚を任命する一連の大統領令に署名、第5期政権の新内閣が発足した。10日に就任したミハイル・ミシュスチン首相が連邦下院に提出した閣僚候補名簿に基づき、5月13、14日の両日、下院での閣僚候補の所信表明を経て、各閣僚の人事が承認された。大統領直属の内務相、非常事態相、外相、国防相、法相も同じく13、14日に連邦上院での審議を経て承認された。大部分が留任または閣内での異動となり、変更は小幅にとどまった(添付資料表参照)。

第1副首相にはデニス・マントゥロフ氏が副首相兼産業商務相から就任した。アンドレイ・ベロウソフ第1副首相は国防相に転出、セルゲイ・ショイグ国防相は安全保障会議書記に異動となった。これまで経済畑を歩んできたベロウソフ氏の国防相就任は国内でも驚きを持って捉えられた。ウクライナへの侵攻の継続とともに拡大する軍事費の効率的な使用、さまざまな技術の軍需への取り込みなどが狙いとみられる(RBK2024年5月13日)。

これまでベロウソフ氏が主として担当していた経済分野は、アレクサンドル・ノワク副首相がエネルギー資源分野と合わせて担当する。また、ビタリー・サベリエフ運輸相、ドミトリー・パトルシェフ農業相が副首相に昇格した。

マントゥロフ氏の後任の産業商務相には、カリーニングラード州のアントン・アリハノフ知事、サベリエフ氏の後任の運輸相には、クルスク州のロマン・スタロボイト知事が就任、農業相にはオクサナ・ルト農業省次官が昇格した。そのほか、エネルギー相にケメロボ州-クズバスのセルゲイ・ツィビレフ知事、スポーツ相にハバロフスク地方知事のミハイル・デグチャリョフ知事が任命された。

大統領府人事では、これまで経済担当だったマクシム・オレシキン補佐官が経済・輸送分野担当として副長官に昇格。ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、経済分野での内閣との一層の連携強化が狙いと説明した。また、トゥーラ州のアレクセイ・デューミン知事が新たに補佐官として大統領府入りした。国防産業分野などを担当する。

(欧州課)

(ロシア)

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