ドイツ自動車産業連合会、EV生産台数などのランキング発表（ドイツ）

ドイツ自動車産業連合会（VDA）は6月10日、乗用車と電気自動車（EV、注1）の生産台数ともに、ドイツが欧州で1位だったと発表した。

VDAによると、ドイツの2023年の乗用車生産台数は410万台で、欧州で最多だった。スペイン（190万台）とチェコ（140万台）が続いた。2023年のEV生産台数も、ドイツが127万台で、欧州1位となった。そのうちバッテリー式EV（BEV）が95万5,000台だった。2位はスペインで25万6,000台、3位はフランスで22万5,000台だった。EVの生産台数では、ドイツは全世界でも上位に入っており、中国に次いで世界2位となった。

欧州各国の2023年の乗用車輸出額を国別にみると、ドイツが1,640億ユーロと最大だった。これにベルギー（390億ユーロ）とスペイン（380億ユーロ）が続いた。VDAによると、2023年にドイツで生産された乗用車のうち76％が輸出された。

2022年の自動車産業（サプライヤーを含む）の売上高では、ドイツ（5,000億ユーロ以上）を筆頭に、フランス（1,420億ユーロ）、イタリア（720億ユーロ）の順だった。欧州各国の自動車産業の雇用者数でも、ドイツが78万人と1位、続いてフランス21万5,000人、ポーランド20万9,000人だった。

VDAはまた、ドイツは電動駆動分野のイノベーションの先駆者だとした。例えば、ドイツの主要経済研究所の1つケルン経済研究所（IW）が2023年11月に発表した統計によると、ドイツは2020年の電動駆動技術に関する国際特許ファミリー（IPF、注2）の特許出願件数の29％を占め、最多だった。2位は日本の22％、これに中国（16％）、米国（14％）、韓国（7％）、フランス（5％）が続いた。

（注1）バッテリー式電気自動車（BEV）とプラグインハイブリッド車（PHEV）。

（注2）国際特許ファミリーとは、1つの発明を基に、世界の2カ所以上で特許出願している出願のまとまり。

（クラウディア・トーディ）

（ドイツ）