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世界最大級の医療機器見本市「MEDICA 2024」開催、日本の技術力を世界にアピール(ドイツ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月2日 0時15分

世界最大級の医療機器見本市「メディカ(MEDICA)」と、併催の医療機器技術・部品見本市「コンパメッド(COMPAMED)」が11月11から14日まで、ドイツ・デュッセルドルフで開催された。医療機器に加えて、ヘルスケア分野の情報通信技術(ICT)やスポーツ関連製品など、医療・健康に関連する多様な技術・製品を紹介する約5,800の企業が出展し、世界165カ国から医療関係者ら約8万人が来場した。

出展企業数を国・地域別でみると、中国が1,277社でトップ、次いでドイツ861社、米国465社と続いた。日本からは146社が出展し、出展企業数としては11位だった。

ジェトロが日本企業の販路開拓支援を目的に設置したジャパンパビリオン(注1)には、医療機器関連メーカーなど18社が参加し、優れた品質の日本製品を展示した。手術技術を向上させる製品や健康増進製品など、高い技術力で患者の生活の質を向上させる製品が多く紹介され、世界中の来場者の注目を集めた。また、日本のヘルスケアスタートアップの高い技術力を世界にアピールする試みとして、デジタルヘルス関連のスタートアップに特化した出展エリア「スタートアップパーク」にジェトロとして初めて出展支援を行い、超音波治療装置や睡眠モニタリングシステム、医療用人工知能(AI)の自動品質管理システムなど8社が参加、優れた技術で存在感を示した。

2024年のMEDICAでは、ICTを活用した患者へのケアモデル(注2)がトレンドだったと主催者は振り返る。ヘルスケア分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)化の潮流と、医療現場での人手不足を背景としたAIによる患者支援システムやロボットを用いたソリューションの提供などが多くの注目を浴びた。

次回のMEDICAは、デュッセルドルフで2025年11月17日から20日まで開催される予定。

(注1)出展企業の一覧はジェトロのプレスリリース参照。

(注2)医療や看護の現場で患者に提供されるケアの枠組みや方法。患者の状態やニーズに応じて、どのようなケアを提供するかを体系的に整理するもの。

(プタキドウ・マリナ、櫻澤健吾)

(ドイツ)

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