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ジェトロ、対日投資と日中企業によるネットワーキングイベントを開催(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月3日 0時10分

ジェトロは9月27日、上海市外国投資促進センターおよび上海市中小企業サービス発展センターと共催で、上海市臨港中心において中国のスタートアップやテック企業を対象とするセミナーを開催した。同セミナーは「第2回2024国際トップパフォーミングインキュベーターフォーラム」(略称、WTIF)での併催イベントとして実施し、80人ほどが来場した。

セミナーは2部構成で、第1部は日本進出のチャンスについて、ジェトロ上海事務所と日系の独立系ベンチャーキャピタル(VC)のグローバル・ブレイン中国オフィスが発表した。ジェトロ上海事務所からは、日本の投資環境と対日投資支援サービスを説明した。日本の国内市場動向に関するレポートやテンポラリーオフィスなど対日投資支援企業に対する無料サービスの提供、日本法人設立時の士業専門家による相談対応、地方自治体の紹介などについて講演した。2003~2023年の約20年間に、約350社の中国企業がジェトロの支援サービスを受けて日本法人を設立している。

グローバル・ブレイン中国オフィスは、投資機関からみた対日投資の機会や日中企業間の協業の可能性について紹介した。同社は2021年から中国に拠点を開設して、デジタルツイン、無人ショップソリューション、自動走行ロボットなどの案件に投資をしている。日本の社会課題の解決に資する投資を行うとしており、日本におけるこれら案件の利用シーン拡大などを積極的にサポートしているとした。

第2部では、村田製作所、積水中間膜(蘇州)、富士フイルム、オリックスの中国現地法人4社がオープン・イノベーションの取り組みや中国企業との協業事例・協業分野を発表した。積水中間膜のイノベーション戦略企画部の孔成棟マネージャーは、膜製品の中国での新たな用途シーンやPoC(概念実証)の実施について、中国企業からの提案を求めると訴えた。

セミナー終了後、講演した日系企業4社と中国企業とのネットワーキングを開催した。事前に参加申し込みを行った中国企業以外に当日の来場者も加わり、盛んな交流が行われた。中国企業と中国でオープン・イノベーションを実施する日系企業担当者との交流により関係構築ができたという声も寄せられた。

写真 セミナー会場の様子(ジェトロ撮影)

セミナー会場の様子(ジェトロ撮影)

写真 講師による講演の様子(ジェトロ撮影)

講師による講演の様子(ジェトロ撮影)

(張培葉)

(中国)

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