香港で「一帯一路サミット」開催（香港）

香港特別行政区政府と香港貿易発展局は9月11日から2日間の日程で、「一帯一路サミット」を香港で開催した。9回目の今回サミットには、香港政府の李家超（ジョン・リー）行政長官に加え、中国からは商務部の李詠箑国際貿易談判副代表、国務院国有資産監督管理委員会の苟坪副主任、国家発展改革委員会の肖渭明副秘書長が出席した。このほか、ベトナムのグエン・ホア・ビン常任副首相や、ジルマ・ルセフ元ブラジル大統領、ベラルーシのマクシム・ルィジェンコフ外相ら、海外の政府・企業関係者らを含め、参加者は約6,000人に上った。

李行政長官は開会あいさつで「『一帯一路』構想は、多くの国・地域のビジネス機会、共通の発展、文化的交流の共有を促進してきた。香港は中国における最も開放的で国際的な都市として、同構想の実現に決定的に重要な役割を果たすだろう」と述べた。

また、李行政長官は「香港は『一国二制度』の枠組みの下、中国と世界の双方の優位性を享受できる唯一の世界的都市だ。『スーパーコネクター』として、世界水準のインフラやプロフェッショナルサービスの提供を通じ、同構想の実現に積極的な役割を果たす」と強調し、貿易、法的サービス、イノベーション、グリーン、人的交流での香港の直近の取り組みを挙げた。

サミットでは「一帯一路」構想のビジネス機会、東南アジアや中東との連携強化、グリーンイノベーション、持続可能性などをテーマとするフォーラムなどの意見交換が行われたほか、会場では「一帯一路」構想の参加国によるブース出展や、ブース出展企業によるビジネスマッチングイベントが開催された。

（奥田岳慶）

（香港）