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第1四半期の実質GDP成長率、前年同期比7.8%(モンゴル)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月29日 0時20分

添付資料PDFファイル(158 KB)

モンゴル国家統計局は5月17日、2024年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率(注1)が前年同期比7.8%(速報値)だったと発表した。季節調整済み実質GDPは前期(2023年10~12月)比マイナス0.2%だった(注2)。生産面から見た名目GDPは前年比19.4%増の16兆4,536億トゥグルク(約8,227億円、1トゥグルク=約0.05円)だった(添付資料表参照)。

実質GDP成長率7.8%への寄与度の内訳は、サービス業4.1ポイント、製品に対する純税(注3)2.1ポイント、鉱業1.9ポイント、工業・建設業1.0ポイント、農牧業マイナス1.3ポイントだった。

特にマイナス成長だった農牧業の2024年第1四半期の実質GDPは、前年同期比724億トゥグルク減の1,581億トゥグルク(前年同期比31.4%減)だった。これは主に、1~3月の雪害(モンゴル語でゾド)による家畜の死亡数が全国の家畜の9.8%に当たる630万頭(前年同期比6.6倍)に増加したことが影響している。3月には中国、米国、オーストラリア、韓国、EU、ロシア、スイス、カナダ、日本など世界各国・地域から支援が寄せられた。雪害の被害は4月になっても続き、5月17日の国家統計局の発表によると、1~4月の被害頭数は740万頭まで拡大している。

支出面から見た実質GDP成長率の前年同期比7.8%に対する需要項目別の寄与度をみると、最終消費支出23.4ポイント(うち民間最終消費支出14.6ポイント、政府最終消費支出8.8ポイント)、総資本形成3.8ポイント(うち総固定資本形成マイナス1.6ポイント、在庫品増加5.4ポイント)、純輸出マイナス19.4ポイント(うち財・サービスの輸出マイナス7.5ポイント、財・サービスの輸入11.9ポイント)となった。純輸出の寄与度減少には、財・サービスの輸出が前年同期比8.9%増の4兆7,000億トゥグルクだった一方、財・サービスの輸入が同10.8%増の7兆5,000億トゥグルクになったことが影響した。

(注1)生産面からみた国内総生産。2015年の物価を基準としている(固定基準年方式)。

(注2)2023年の実質GDP成長率については2024年3月5日記事参照

(注3)「製品に対する純税」とは、輸入品に課す税・関税から総資本形成に係る付加価値税を控除した部分を指す。

(藤井一範)

(モンゴル)

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