週末にかけ外出禁止令はさらに緩和も、安全確保の徹底を(バングラデシュ)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年7月26日 16時20分
バングラデシュ政府は7月26、27日も外出禁止令(注)の継続を予定しているものの、外出可能時間を徐々に拡大している。首都ダッカや近郊都市のガジプール、ナラヤンゴンジ、ノルシンディでは、26日から外出可能時間を午前8時~午後5時と、2時間拡大すると発表した。そのほか、南東部チョットグラムは26日から午前6時~午後6時を外出可能とした。
26日はイスラム教徒の安息日の金曜の集団礼拝が行われるほか、デモ隊と当局の最大の衝突からちょうど1週間となり、主要政党などが特別礼拝を行うと表明しているため、在バングラデシュ日本大使館は注意を徹底するように呼びかけている。
週末(金、土曜日)に入る直前の25日午後4時ごろ、ダッカ・グルシャン2地区の商業エリアでは、外出可能時間内に帰宅しようとする人や車両で通常と変わらない渋滞が見られた。翌週以降はさらに外出時間が緩和される可能性があり、交通状況も平常化することも想定される。引き続きメディアや現地報道などから最新情報を入手の上、安全を確保することが重要だ。
通常と同程度に渋滞するグルシャン2地区の道路状況(7月25日午後4時、ジェトロ撮影)
(注)1971年のバングラデシュ独立戦争を戦った「フリーダムファイター」の親族に公務員採用で特別優遇枠を割り当てる制度の改革を求めて、学生団体による全国規模の抗議運動が7月上旬から続き、20日から政府が外出を禁止している。
(安藤裕二)
(バングラデシュ)
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