米ウェイモ、自動運転タクシーの営業エリアをサンフランシスコ・ロサンゼルス近郊で拡大(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月7日 16時0分
米国グーグルの親会社アルファベット傘下で無人自動運転タクシーを手掛けるウェイモ(本社:カリフォルニア州マウンテンビュー)は8月6日、サンフランシスコ近郊とロサンゼルス近郊での無人の自動運転タクシーの配車エリアを拡大すると発表した。
同社は、2024年3月にカリフォルニア州公益事業委員会からサンフランシスコ空港を含むサンマテオ郡でのサービス開始許可を受けているほか、ロサンゼルス全域でもサービス拡大を認められており、今回の拡大はそれを活用したもの。サンフランシスコ近隣では、8月6日からデーリーシティ、ブロードムア、コルマを追加。ロサンゼルス近郊は、8月7日からマリーナ・デル・レイ、マービスタ、プラヤ・ビスタ、チャイナタウン、ハリウッド、ウェストウッドを追加した。
同社は2023年8月に、サンフランシスコ市内で無人の自動運転タクシーの商業運行を開始した(2023年8月18日記事参照)。2024年6月にアプリから登録すれば誰でも乗車できるようになり、それ以降、観光客や地元客から多くのニーズがあったという。また、ロサンゼルスでは同年3月にサービスを開始し、15万人以上がウェイティングリストに登録されているという。
この発表に対し、サンマテオ郡監督委員会のデービッド・カネパ氏は今回の事業拡大について、ウェイモは地元当局にあまり説明をしていないとし、「警察署長や消防署長が無人自動運転タクシーにどう対処するかを理解するための時間が1日しかなかったのは問題だ」と批判した(CBSニュース8月6日)。
なお、アルファベットは、2024年7月23日の同社第2四半期(4~6月)決算説明会において、ウェイモに今後数年で50億ドルを追加投資すると発表しており、ウェイモの事業拡大を後押ししている。
(芦崎暢)
(米国)
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