東欧エコシステムつなぐテックイベント、ブカレストで開催（ルーマニア、モルドバ、ブルガリア）

東欧のスタートアップエコシステム関係者が集結するテックイベント「How to Webカンファレンス」が10月2～3日、ブカレスト市内で開催された。主催者によると、13回目の開催だった今回、ルーマニアに加え、ブルガリアやモルドバなどの周辺国や西欧諸国から、スタートアップ600社、講演者100人、投資家200人が参加し、企業840社から3,000人以上が来場した。

同カンファレンスで開催された初期段階のスタートアッププログラムとコンテストで、人工知能（AI）ベースのテクノロジーを開発するルーマニアのスタートアップ、フィグ・ビジョンが優勝し、35万ユーロの投資賞金を獲得した。2024年設立の同社は、フリーランスのデザイナーと企業のデザイン部門のワークフローの短縮を可能にするAIツールを開発している。

会場の商談エリアの様子（ジェトロ撮影）

会場のスタートアップ展示エリアの様子（ジェトロ撮影）

「How to Webカンファレンス」の主催メンバーの1人で、投資サービスプラットフォームを運営するシード・ブリンクのラドゥ・ジョジェスク会長はジェトロに対し、「東欧のスタートアップはまず国内でビジネスを成功させ、その後、域内や西欧諸国、さらに米国へのビジネス展開を目指している。現状ではアジア市場に注目している東欧のスタートアップは少ないが、日本との協業に向けて、双方のエコシステムをついで、ビジネス機会と成長を加速させたい」と語った。

（アリーナ・フタディエフ）

（ルーマニア、モルドバ、ブルガリア）