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ハリス氏、中西部激戦州で徐々に支持広げる、米大統領選世論調査(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月3日 10時35分

米国のカマラ・ハリス副大統領は11月の大統領選挙に向けて選挙キャンペーンを展開する中、副大統領候補のティム・ウォルズ・ミネソタ州知事とともに、8月末にCNNの独占インタビューを受け、中間層への経済支援を強調した(2024年9月2日記事参照)。ハリス氏とドナルド・トランプ前大統領の対戦を想定した激戦州(スイングステート)の世論調査では、ハリス氏が徐々に中西部での支持を広げつつある。

「ワシントン・ポスト」紙(9月2日)がまとめた、大統領選でのハリス氏とトランプ氏の直接対決を想定した激戦州の世論調査の平均値では、ハリス氏が支持率で上回るミシガン州では1ポイント差、ペンシルベニア、ウィスコンシン両州では3ポイント差となった。民主党候補としてのハリス氏の支持率は、ジョー・バイデン大統領の選挙戦撤退後から各激戦州で3.4~4.9ポイント上回り、前週(2.8~3.9ポイント、2024年8月29日記事参照)からさらに前進を続けている。

一方、トランプ氏が上回るアリゾナ、ネバダ、ノースカロライナ各州では、両者の差は1ポイント未満の僅差になり、ジョージア州では2ポイント(前週、3ポイント)とハリス氏との差が縮まった。

ABCニュースと調査会社イプソスが全米で8月に実施した世論調査(注)によると、もし大統領選挙がきょう行われたら、誰に投票するかという問いに、ハリス氏支持率が50%とトランプ氏(46%)を4ポイント上回った。議会専門紙「ザ・ヒル」(9月2日)は、女性のハリス氏の支持率が54%で、トランプ氏(41%)を大きく上回り、女性がハリス氏の大統領選キャンペーンの成功を支える重要な投票ブロックとみなされていると指摘する。

また、同調査の別の質問(各候補者が大統領選結果を受け入れる準備ができていると思うか)に対して、ハリス氏に関しては68%が「準備ができている」と回答したが、トランプ氏は29%と低く(注)、2020年の大統領選結果の受け入れを拒否し続けるトランプ氏の対応が注目される。

(注1)実施時期は8月23~27日、対象者は全米の成人2,496人。

(注2)「準備ができていない」とみる割合はハリス氏29%、トランプ氏は67%。

(松岡智恵子)

(米国)

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