2024年は輸出入ともに前年比で増加、2年ぶりに最高額を更新（ベトナム）

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ベトナム税関総局によると、2024年の輸出は4,055億3,174万ドル（前年比14.3％増）、輸入は3,807億6,367万ドル（16.7％増）だった。輸出入ともに前年を上回り、2年ぶりに最高額を更新した。貿易収支は247億6,807万ドルの黒字だった。月別にみると、2月と11月を除き、輸出額の増加率は前年同月比10％を上回った。

2024年通年の貿易を主要国・地域別にみると、輸出は1位の米国が1,195億149万ドル（前年比23.2％増）だった。2位の中国は612億1,155万ドル（0.2％減）、3位の韓国は256億1,918万ドル（9.1％増）だった（添付資料表1参照）。中国への輸出が伸び悩んだが、それ以外の上位9カ国・地域の全てが前年比で増加した。上位10カ国・地域で輸出総額の7割を占めた。

輸入では、1位の中国が1,440億2,098万ドル（前年比30.2％増）、2位の韓国が559億2,587万ドル（6.5％増）、3位の台湾が227億4,147万ドル（23.5％増）と続いた（添付資料表2参照）。1位の中国は、特にコンピュータ電子製品・同部品の輸入が前年比47.7％増の345億8,759万ドルと伸び、ベトナムの同品目輸入額全体の3割を占めた。

対世界輸出を主要品目別にみると、1位はコンピュータ電子製品・同部品、2位は電話機・同部品、3位は機械設備・同部品だった（添付資料表3参照）。上位10品目の全てが前年比で増加した。1位のコンピュータ電子製品・同部品は前年比26.6％増と好調だった。その最大の輸出市場である米国への輸出は36.3％増の232億156万ドルで、同品目の輸出額の3割を占めた。一方、ベトナム統計総局は、コンピュータ電子製品や電話機、縫製品といった一部の品目に依存しているため、国際市場での価格変動や需要減少といったリスクに備えて、輸出品の多様化を進める必要があると分析する。

輸入は、1位がコンピュータ電子製品・同部品、2位が機械設備・同部品、3位が織布・生地だった（添付資料表4参照）。上位10品目の全てが前年比で増加した。

（細川雄貴）

（ベトナム）