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タイ商務省、ベンガル湾多分野技術経済協力イニシアチブ(BIMSTEC)自由貿易協定の前進を提案(タイ、ミャンマー、インド、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、ブータン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年8月19日 0時30分

タイのスチャート・チョムクリン副商務相は8月7日、インドのニューデリーで開催された「ベンガル湾多分野技術経済協力イニシアチブ(BIMSTEC)ビジネスサミット」で講演を行い、BIMSTEC自由貿易協定(FTA)の早期発効に向けた交渉を進展させ、経済統合を進めるよう呼びかけた。

スチャート副商務相によれば、BIMSTEC7カ国の人口は約18億人に上り、発効すれば世界最大級のFTA・自由貿易経済ブロックになると指摘した。BIMSTECによって、タイがASEANにおける南アジアへの結節点として機能することも可能で、インドなど巨大市場へのアクセスが拡大するといったメリット、機会が大きい、とタイ側は期待している。

タイ商務省貿易交渉局(DTN)によれば、タイのBIMSTECメンバー国との2国間FTAについては、タイ・インドFTAおよびASEANインドFTA(AIFTA)が発効済みであるほか、タイ・スリランカFTAは2025年1月1日に発効が見込まれ、タイ・ブータンFTAは2025年中に交渉妥結が期待、タイ・バングラデシュFTAは2025年中に交渉開始をする意向書に署名予定となっている。

9月にBIMSTECサミットをバンコクで開催

タイ外務省によると、7月11日にニューデリーで第2回BIMSTEC外相非公式会合(リトリート)が実施され、マリット・サギアムポン外相が出席した。食料安全保障(ベンガル湾の水産資源の持続可能な利用)、人間の安全保障(医療ツーリズムや教育)、エネルギー安全保障(クリーンエネルギーや再生可能エネルギー)といった分野について、BIMSTECメンバー間で協力を深化させるための議論が行われた。

また、マリット外相は、タイがBIMSTEC議長国として、9月4日にBIMSTECサミットをバンコクで開催する意向を伝えた。同サミットにおいて、2030年までに「繁栄し、強靭(きょうじん)で、開放的な(PRO:Prosperous、Resilient、Open)BIMSTEC」を実現する目標を盛り込んだ「バンコク・ビジョン2030」を提案し、採択したい考えだ。また、BIMSTEC若手起業家フォーラムを併催し、若い世代による新たなビジネス・アイデアなどを意見交換する予定だという。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ、ミャンマー、インド、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、ブータン)

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