7月の自動車生産、前年同月比16.6％減の12万4,829台（タイ）

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タイ工業連盟（FTI）は8月27日、7月の自動車生産台数が前年同月比16.6％減の12万4,829台だったと発表した（添付資料表参照）。7月の部門別では、乗用車が8.9％減の4万6,046台、開放式の荷台がある小型貨物自動車・ピックアップトラックなどの商用車が20.5％減の7万8,783台だった。自動車生産台数全体の70.1％を占める輸出向けは1.0％増の8万7,538台、国内販売向けは40.9％減の3万7,291台だった。

2024年1～7月累計の自動車生産台数は前年同期比17.3％減の88万6,069台だった。部門別では、乗用車が11.4％減の32万9,269台、ピックアップトラックなどの商用車が20.4％減の55万6,800台。また、輸出向けが2.2％減の60万3,721台、国内販売向けが37.8％減の28万2,348台だった。

国内販売台数では、家計債務上昇に伴う自動車ローンの審査厳格化により、7月は前年同月比20.6％減の4万6,394台。1～7月累計は前年同期比23.7％減の35万4,421台だった。企業の動向をみると、中国メーカー（注1）は、バッテリー式電気自動車（BEV）を中心に、2024年に入っても販売の攻勢を強めており、1～6月累計の乗用車販売シェアは18.6％、2023年通年では17.1％だった。他方、日本メーカーのシェアは1～6月累計では63.6％、2023年通年では67.0％だった（添付資料図1参照、注2）。

商用車販売シェアでは1～6月累計の中国メーカーは4.3％、2023年通年では7.1％だった。日本メーカーのシェアは1～6月累計で85.7％、2023年では84.2％だった（添付資料図2参照）。自動車全体の総販売シェアをみると、中国メーカーの1～6月累計は9.9％、2023年通年では10.9％だった。日本メーカーの1～6月累計は77.2％、2023年通年は77.8％だった（添付資料図3参照）。

7月の完成車の輸出台数は前年同月比22.7％減の8万3,527台、輸出額は16.6％減の約564億バーツ（約2,425億円、1バーツ＝約4.3円）だった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は11.7％減の約814億バーツだった。

1～7月累計では、完成車の輸出台数が前年同期比5.4％減の60万2,567台、輸出額は5.8％増の約4,199億バーツだった。完成車とエンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は5.9％増の約5,672億バーツだった。

（注1）中国企業には、長城汽車（GWM）や上海汽車（MG）、哪吒汽車（NETA）、BYDなどが含まれる。

（注2）国内販売台数に占めるブランド別のシェアは、本稿執筆時点（出所：タイ国トヨタ）で入手可能だった2024年1～6月のデータに基づいて作成している。

（高谷浩一、チャナットパット・スクマ）

（タイ）