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LGエレクトロニクス、2024年は増収減益(韓国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年2月7日 0時0分

添付資料PDFファイル(224 KB)

韓国のLGエレクトロニクスは1月23日、2024年第4四半期(10~12月)と2024年通年の業績(連結ベース)を発表した(添付資料表参照)。第4四半期の売上高は前年同期比0.1%増の22兆7,615億ウォン(約2兆5,038億円、1ウォン=約0.11円)、営業利益は56.7%減の1,354億ウォンと、増収減益だった。2024年通年の売上高は前年比6.6%増の87兆7,282億ウォン、営業利益は6.4%減の3兆4,197億ウォンだった。

同社は2024年の業績について「売上高は生活家電事業と電装事業が全体を牽引し、過去最高を記録成した。営業利益は前年比で減少したものの、事業ポートフォリオの再編などを通じて、安定的な収益構造を維持することができた」と総括した。

同社が発表した2024年通年の事業部門別業績は次のとおり。

(1)H&A(ホーム・アプライアンス&エアー・ソリューション)事業本部(洗濯機、冷蔵庫、エアコンなど)

売上高は33兆2,033億ウォン、営業利益は2兆446億ウォンだった。家電サブスクリプション事業やDtoC(Direct to Consumer、消費者直接販売)といった事業方式の転換が質的成長につながり、売上高、営業利益ともに増加基調を維持した。

(2)HE(ホーム・エンターテインメント)事業本部(テレビなど)

売上高は15兆2,291億ウォン、営業利益は3,159億ウォンだった。国際的なスポーツイベント実施などの影響により、欧州やアジアでの有機ELテレビ販売量が増加した。また、webOS(注1)を通じた広告・コンテンツ事業の年間売上高が1兆ウォンを突破し、同社の主要事業に成長した。

(3)VS(ビークルコンポーネント・ソリューションズ)事業本部(自動車電装部品など)

売上高は10兆6,205億ウォン、営業利益は1,157億ウォンだった。売上高は、世界的な電気自動車(EV)の需要低迷の影響を受けながらも、過去の受注残高を元に増加した。営業利益は、受注生産に対応するための開発費用と、SDV(注2)転換に向けた研究開発への投資などの影響により、減少した。

(4)BS(ビジネス・ソリューションズ)事業本部(モニター、ノートパソコンなど)

売上高は5兆6,871億ウォン、営業損失が1,931億ウォンとなった。売上高は、特定の顧客群別にカスタマイズされた商業用ディスプレイなどを中心に、増加した。他方、主要製品の原材料価格上昇や市場の競争激化により、営業損失が続いた。

(注1)webOSとは、アンドロイド、iOSのようなオペレーションシステム(基本ソフト)の1つで、現在、LGで開発、使用しているリナックス基盤のモバイル運営システムをいう。

(注2)SDV(ソフトウエア・デファインド・ビークル)とは、自動車の機能や性能をソフトウエアで定義し、随時アップデートできる自動車をいう。

(橋本泰成)

(韓国)

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