子どもの「ロコモ症候群」増加。対策は?
JIJICO / 2014年9月13日 15時0分
子どもの「ロコモ症候群」増加。対策は?
ロコモ症候群は、高齢者だけの症状ではない
突然ですが、あなたの子どもはちゃんとしゃがめますか?また、フラつかずに片足立ちができますか?「そんなこと、気にしたことがない」という場合は、子どもができるかどうか試してみてください。
実は今、子どもたちの体に「異変」が起きているのです。特に基本動作である「(1)片脚立ち左右5秒間ずつ」「(2)肩を180度挙上」「(3)しゃがみ込み」「(4)体前屈」についてチェックしてみましょう。(1)ではバランス、(2)~(4)では身体のかたさを調べることがでいます。このうち1つでもできないと、何らかの運動器機能不全を有していることになり、運動器機能調整力不足の状態にあるといえます。こうした状態を放置したまま成長すると、高齢者に多い「ロコモティブシンドローム(ロコモ症候群/運動器症候群)」になるリスクが高くなると専門家も危機感を募らせているのです。
ロコモ症候群は、運動器の病気や老化によって、骨や筋肉、関節などが衰えることで引き起こされるため、これまでは高齢者の症状として考えられてきました。しかし、最近では「子どもロコモ症候群」と呼ばれるように、子どもに対しても「ロコモ」という言葉が使われることが増えてきています。
子どもの生活習慣は、親が影響。まずは大人が健全な生活を目指す
子どもにロコモ症候群が増加している最大の原因は運動不足です。特に、パソコンやゲーム機の普及によって、子どもが室内で動かずに遊ぶようになったことが影響しています。また、食生活の乱れも原因の一つです。核家族化が進み、両親が共働きとなり3食をしっかりと食べるという習慣が薄まってきているように思われます。
そして、低栄養・痩せ過ぎも問題です。メタボに対する誤解もあり、痩せることが良いことだとして、骨量を蓄えなければならない小学生高学年にまでダイエットが入りこむようになってきました。こうした状況で危惧されるのは、生活習慣が改善されないまま大人になり、運動器疾患である骨粗鬆症などの「ロコモの予備軍」を増やしてしまうことです
では、子どものロコモを予防し、健康な体を維持するには、どのような対策をすれば良いのでしょうか?
■適度な運動を習慣にする→運動していれば運動器が衰えることがありません。最高の予防法です。
■正しい生活習慣を身につける→バランスの良い食事をし、やせすぎや肥満を予防。夜更かしをしない正しい生活習慣を送ることによって、体に余計な負担がかかることを防ぎましょう。
当たり前のことですが、子どもの生活習慣は、親の生活が直接影響します。まずは大人が健全な生活を目指すことが重要といえるでしょう。
(立花 健/柔道整復師)
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