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「朝方勤務」が体にもたらす影響

JIJICO / 2014年9月23日 10時0分

「朝方勤務」が体にもたらす影響

「朝方勤務」が体にもたらす影響

自ら望んで「朝方勤務」をした場合、体に良いのは自明の理

「24時間休まない」現代社会において、自らが望む、望まないにかかわらず、「朝方勤務」という勤務形態が増えてきました。今回は、「朝方勤務」が体・健康にもたらす影響について考えてみます。

まず、自らが望まない「朝方勤務」の場合について。もともと自分が望んでいない早い時間帯から仕事を開始するわけですから、気持ちは受け身の状態です。「朝起きるのが辛い」「世の中がまだ動いていないので仕事がはかどらない」など、どちらかというとネガティブな感情になりがちです。これでは精神衛生上、良いはずありません。また、以前の習慣のままでは睡眠時間が短くなったり、夕食の時間が眠る直前になったりすることが思い浮かびますが、やはりこれでは体にとっても良いことはないでしょう。

次に、自ら望んで「朝方勤務」をした場合はどうでしょうか?希望するわけですから、何かの目標や目的があるはずです。つまり、主体的に行動を起こしているということですので、精神的にはポジティブな感情で仕事をしていることになります。当然、早く起きれるように、前の晩から早く寝る様に段取りを考えるでしょう。夕食も早めに取ったり、仕事が終わってから付き合いで一杯、なんてことは控えようとするでしょう。体に良いのは自明の理です。

「早起きは3文の徳」は、昔も今も変わっていない

ところで、昔から「早起きは3文の徳」と言いますが、なぜ、「早起きは良い」と言われているのでしょうか?日本では、江戸時代末期までは夜になったら早々に寝て、日の出とともに起きて畑仕事に出ていくような生活でした。その頃は、夜遅くまで起きている習慣がほとんどなかったのです。今でいう「体内時計が狂う」ようなことはほとんどなく、睡眠障害などで悩む人も少なかったと考えられます。

また、朝早くから仕事にかかれば終わりも早くなるはずで、寝るまでの時間を自由に使えます。今まで余裕のなかった「+α」の時間が生まれるわけです。

「早起きは3文の徳」は、昔も今も変わっていないことのように思います。明日から、自発的に、まずは10分でも早く出社してみてはいかがでしょうか?

(久保 清景/医学博士)

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