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女性も活用したい「教育訓練給付制度」

JIJICO / 2014年9月24日 12時0分

女性も活用したい「教育訓練給付制度」

女性も活用したい「教育訓練給付制度」

職業訓練の経費の20%相当額を負担してくれる頼もしい制度

教育訓練給付金制度とは、職業訓練の経費の一部を雇用保険制度から支給し、受講生の負担の軽減を図るものです。受講生のキャリアアップ、就職・転職を目的とし、資格取得や専門技術の習得を促します。経費の20%相当額、上限10万円までを負担してくれる頼もしい制度です。そこで、女性におすすめの講座と利用方法について紹介します。

まず、制度の利用には、3年以上の雇用保険加入時期があることが必要です。一度利用すると、3年間は利用できなくなります。そのため、「本当に受講後にキャリアアップになるのか」「学びたい内容なのか」を見極めてから受講を決めましょう。

また、主婦やフリーターのように雇用保険に加入していない人のための給付金訓練もあります。職業訓練受講給付金(求職者支援制度)では、講座受講後に最大で10万円までの給付金が支給されます。ただし、こちらも受講後の給付となりますし、給付の条件もありますので事前に確認してください。

福祉の分野や事務職、女性におすすめの訓練は?

就職・転職に結び付きやすいのは、求人数が多い福祉の分野です。ヘルパーから名称が変更となった「介護福祉士実務者養成研修」は、市場ニーズが高い資格です。取得後に就職する人だけでなく、職場で経験を積みながら資格取得し正社員になる人もいます。また、求人数が増えている「福祉用具専門相談員」にも注目です。家族や本人の相談に乗って、本人の身体の状況に合う福祉用具の選定のサポートする仕事です。

事務職として幅を広げるためには日商簿記検定がお勧めです。経理スキルの確認にもなりますし、「日商簿記検定2級以上」という求人への応募もできるようになります。ただし、経理は経験者が優遇される職種のため、資格だけでなく経費管理や売上集計など「数字の取扱い経験」と合わせてアピールした方が良いでしょう。

キャリアアップにつなげるため、講座選びは慎重に

教育訓練給付金制度は、訓練を受けて経費まで負担してもらえるありがたい制度ですが、講座選びは慎重にしたいものです。せっかく始めても内容が合わずに辞めてしまう、受講後のキャリアアップにつながらなかった、という事例もあるからです。管轄のハローワークでの申し込み時には、志望動機や受講後の予定まで確認をされますので、その前に方向性を決めておきましょう。

また、訓練を終えて知識を習得し、資格も取得できたとしても、仕事は自分で探さなくてはいけません。「なぜ、この訓練を選んだのか」「なぜ、この資格を取得したのか」の問いに答えられなくてはなりません。心構えが必要なのです。まずは、自分が今後どうありたいかを決めてから制度を活用する方が良いでしょう。

(島谷 美奈子/キャリアカウンセラー)

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