凋落するソニー、復活のシナリオ

JIJICO / 2014年9月26日 15時0分

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凋落するソニー、復活のシナリオ

ソニー凋落のニュースやレポートは世に溢れている

トランジスタラジオ、トリニトロンテレビ、ウォークマン、コンパクトディスク、プレイステーション。これらは、ソニーの輝かしい時代を築いた製品群です。オーディオビジュアル(AV)のソニー。それは憧れのブランドであり、世界の音楽や映像関係者の必須アイテムです。

しかし今、スマホ事業の減損処理で2015年3月期連結最終損益が当初見込みの▲500億円から▲2300億円に拡大。1000人の人員削減、上場来初の無配、相次ぐ投資不適格レンジへの格下げなど、ソニー凋落のニュースやレポートは世に溢れています。

対照的に盛田昭夫ソニー元会長を崇拝するスティーブ・ジョブズ(2011年10月死去)率いるアップルは、一時期、倒産寸前になりながらも、画期的な製品を世に出し、時価総額世界一の企業に昇りつめました(スティーブ・ジョブズ亡き後のことですが…)。

業界標準競争に後塵を拝してきたソニー

鑑みると、これまでソニーは全く新しい製品を世に出し、市場を創造してきました。象徴的な製品がウォークマンによる携帯音楽プレイヤー市場。サイクリングしながら、好きな音楽をパッケージし、イヤホンで楽しむ。今となっては当たり前のことですが、当時としては誰もが驚き、憧れたものです。ソニーはワクワクする製品を上市し続けていました。

よく比較されるソニーとアップル。アップルの範になったソニーの微細化技術、デザイン、独自規格は、良きにつけ悪しきにつけ、マーケットシェアが突出していればこそ成立します。でなければ、プラットフォーム共通化が大勢の現状、占率低い独自規格ほどユーザーにとって使い勝手が悪いものはありません。例えば、記憶メディアのメモリースティックはソニー独自の製品以外は汎用性が高くありません。同様に、ソニーのマイクロUSBケーブルは使用可能なデバイスは限定され、低占率ではむしろ購入を敬遠されるネガティブ要因にさえなってしまいます。反対に、iPhoneやiPadの充電に使うUSBケーブルは独自規格であり該当製品しか使えないものの、高占率ゆえ、他社も追随し、利益の源泉になっています。

ベータvs VHS、ウォークマンvs iPod、ウォークマン公式ミュージックストアvs itunesストアなど、ソニーは残念ながら業界標準競争に後塵を拝してきました。

過ぎたリストラは組織の士気を下げるばかりか技術流出を加速

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