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新たな国民病に?今できる「電磁波過敏症」対策

JIJICO / 2015年11月2日 18時0分

新たな国民病に?今できる「電磁波過敏症」対策

新たな国民病に?今できる「電磁波過敏症」対策

電磁波を受けることでカラダの不調を訴える「電磁波過敏症」

「電磁波過敏症」。この言葉を知っている人は、どれくらいいるでしょうか?

電磁波とは、送電線や携帯電話、家電製品などから発せられる「電気と磁気の波」のようなものです。そして「電磁波過敏症」とは、この電磁波を受けることにより様々なカラダの不調を訴える状態を指します。多く訴えられる症状は「めまい」「吐き気」「耳鳴り」「不眠症」などですが、多岐にわたるのが特徴です。

電磁波が明確に健康被害に直接関与しているという結果はない

この電磁波過敏症、医療機関での検査や、外見上からの診断が非常に難しく、本人の症状の訴えでしかわからない場合がほとんどのため、具体的な対策ができていないのが現実です。実際、これまで世界中で様々な疫学調査がなされていますが、電磁波が明確に何らかの健康被害に直接関与しているという結果は出ていません。WHOの研究報告でも、電磁波過敏症として訴えられる症状が、以前から存在する精神医学的症状や、健康影響を恐れるストレスから来るストレス反応かもしれないというデータがあります。

しかし、因果関係がはっきりしていないものの、世界を見渡せば何らかの対策を取る国が増えてきているようです。我が国でも、もう一歩踏み込んだ対策が必要となってくるかもしれません。

「カラダに良くなさそう」と思っても現実的に避けらない電磁波

現代社会には「カラダに良くなさようだけど、確実に悪いという明確な根拠がないモノ」がたくさんあります。食品添加物などと並び、電磁波もその一つでしょう。「何となくカラダに良くなさそう」と思っている人も少なくないと思いますが、本当にカラダに悪いのかどうかということは別にして、そのようなモノであればあるほど、日々の生活の中では避けて通れない、ということが多い気がします。

現代社会において、電磁波を発するモノは必要不可欠な存在となりました。電磁波から完全に逃れることは不可能といえるほどに、私たちの周りには様々な電化製品があふれています。携帯電話やパソコン、電子レンジなどが代表的です。

電磁波対策は「電磁波の発生源から遠く離れる」というのが一般的です。しかし、現実的には避けられないことの方が多いでしょう。では、電磁波過敏症にならないためには、どのような対策が日頃からできるのでしょうか?

「当たり前の健康管理」が今できる最も有効な予防法

電磁波過敏症は、文字通り「過敏」とあるように、もともと電磁波に過敏であったり、そのような体質になってしまうと発症するということです。よって、そのような体質にならないことが大切です。

仮に、電磁波が不調の原因だとしても、電磁波がどう人体に影響し、どうすればそれを改善できるかはまだわかっていません。しかし、少なくとも同じぐらいの電磁波を同じように受ける環境にいる人全員が、電磁波過敏症になるかといったらそうではないと思います。

現段階で、電磁波による影響が出ていない人は、病気が無い、元気な人が多いと思います。逆に、電磁波による体調不良を訴える人は電磁波過敏症だけでなく、他にも何かしらの体の弱りがあるのではないでしょうか。とても単純ですが、元気な体の人は電磁波による影響を受けにくいと考えると、日頃からの「当たり前の健康管理」こそが、電磁波から身を守るため、今できる最も有効な予防法といえるでしょう。多少の電磁波ぐらい跳ねのける、元気なカラダをつくっていきましょう。

(早川 弘太/健康コンサルタント)

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