文武両道の子どもに育てるには
JIJICO / 2014年11月2日 12時0分
文武両道の子どもに育てるには
まさに文武両道。初の京大出身のプロ野球選手誕生へ
プロ野球ドラフト会議で京大・田中英祐投手が、千葉ロッテマリーンズから2位で指名されました。京大から、初めてプロ野球選手が誕生します。田中投手は、同大学工学部で専門課程の勉強を続け、関西学生野球リーグで京大史上最多の8勝をマークしました。過去には東大出のプロ選手もいましたが、最近では、勉学もスポーツもといった文武両道に通じる学生が少なくなっている中での快挙です。
昔から、文武両道に優れていることは人間の理想の姿とされ、健全なる身体に健全なる魂が宿るとされていました。しかし、最近では、なかなかそうはいかないようです。文は文、武は武と、どちらか一方に偏る傾向にあります。学歴をつけさせて社会に出すか、スポーツ選手あるいはスペシャリストとして育てるか、早い時期から子どもの将来のためと、無自覚な自己満足で子育てをしている親が多く見られるような印象を受けます。
子どもへの見切りの早さに驚くことも。親にも我慢が必要
また、最近の子育ての特長として、過保護と放任の二極化が進んでいるようです。小さい頃から数多くの習い事、英才教育に子どもを駆り立てる。そうしないと子どもが勝ち組になれないと真剣に悩んでいる親がいる半面、経済的な諸事情から、構いたくても構えない家庭も増えています。
昔は、子どもは「天からの授かり物」でした。しかし今は、子どもは「親が作るもの」になったように感じました。世話するものから、所有するものになってしまったのです。それ故、子どもを自立させることより、構うことが親の役目となりました。巣立たすために鍛えることより、子どもを甘やかし振り回すことが昨今の子育てになっているように見受けられます。こんなことで文武両道の子どもなど育つはずはありません。親にも我慢がないというか、子どもへの見切りの早さに驚くことも多くあります。
思春期を迎えるまでに、子どもを自立させる
では、どうすれば文武両道に通じた子どもを育てることができるのでしょうか。私は思春期を迎えるまでに、子どもを自立させることだと信じています。子育ては「手をかけ、目をかけ、気をかける」と言われています。幼稚園までは愛情たっぷり手間かけ暇をかけ子どもを育て、小学生になれば社会のルールや我慢をしつけ、中学生になれば他者とのかかわりや自分で価値判断することの大切さを教え、思春期を迎える頃には自立する手助けをし、社会へと巣立っていくのを見守る。
文は知識力・人間力、武は精神力・体力だとすれば、文武両道の子どもに育てるということは、自分を律することのできる子ども、自立した子どもに育てることにほかならないのではないでしょうか。
(栢原 義則/進学塾塾長)
この記事に関連するニュース
-
文武両道だと思う首都圏の「高校入試がある私立高校」ランキング! 1位は「早稲田実業学校」、2位は?
オールアバウト / 2024年11月22日 8時5分
-
東尾理子、「人生の中で1番幸せ」49歳の誕生日に子どもたちからサプライズ!親子ショット披露
スポーツ報知 / 2024年11月19日 20時10分
-
山川穂高の母校・富士大から大量6人がドラフト指名!岩手の地方大学が大躍進のワケ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年10月26日 9時26分
-
長崎県庁を志望→4年後にドラ1「野球にも頭が必要」 160キロ右腕の“方向転換”
Full-Count / 2024年10月25日 7時40分
-
偏差値75…超絶難関校から初の指名「マジか」 “守備職人”にX騒然「文武両道すぎ」
Full-Count / 2024年10月24日 21時11分
ランキング
-
1「スギ薬局」が別患者の薬混入し女性死亡 遺族に調剤ミス認め、4000万円支払いで和解
産経ニュース / 2024年11月22日 17時29分
-
2大阪・貝塚市の港 両脚縛られた遺体は大阪市の26歳男性と判明 両親は「将来の夢を持って、毎日頑張っていた」
MBSニュース / 2024年11月22日 16時5分
-
3【判決】“不倫を続けるため殺害” 妻と1歳の娘を殺害した男に無期懲役 裁判長「酌むべき点は皆無」と断罪 《新潟》
TeNYテレビ新潟 / 2024年11月22日 19時22分
-
4日本一の納豆は?消費量が全国46位の大阪で『全国納豆鑑評会』 会長「納豆のおいしさに、まだ目覚めていただいていない」
MBSニュース / 2024年11月22日 18時0分
-
5新潟市南区妻子殺害事件 被告の男に無期懲役の判決 新潟地裁
BSN新潟放送 / 2024年11月22日 15時2分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください