「やりたいことがわからない」自己分析のポイント
JIJICO / 2014年11月23日 10時0分
「やりたいことがわからない」自己分析のポイント
自己理解は、キャリア形成の出発点
就職活動を始めたばかりの学生が最初にぶつかる壁。それが「やりたいことがわからない」ということではないでしょうか。巷には、自己分析やエントリーシート対策などが溢れています。自己分析は「自分を見つめる」というところから始めていくと良いでしょう。自己理解は、キャリア形成の出発点となるからです。
その際にポイントとなるのが次の3点。
(1)興味・関心:自分は何に向いているのか
(2)能力:自分に何ができるのか(例えば資格や特技)
(3)価値観:これからの人生で特に何を大切にしたいのか
これらを軸に捉えていくと良いでしょう。
「自分史」を作成し「学んだこと」を言葉に変換
次に、具体的な自身の「体験・エピソード」を挙げて、自分自身の振り返りをします。いわゆる「自分史」作成を行うのです。特に自己形成に関連したであろう中学から高校、大学時代の個別具体的な事例を挙げていきます。それら各体験毎に「学んだこと」「成長したと思うこと」「失敗したが、その後どう取り組んだのか」などを言葉にして表します。これは、自分自身のみならず、あなたのことを知らない第三者、特に就職活動では面接官に言葉で明確に伝えるためです。この言葉への変換作業が、アピールポイント作成にもつながります。言葉にする際、一貫性があるとより良いでしょう。
同時に、様々な職業のことを調べていきます。職業を知ることで、どれが自分と合っているのか、徐々に具体的なマッチングができてきます。インターネットの就職活動関連のページはもとより、本、四季報、新聞、ニュース、テレビ・ラジオ、実際に働いている人からの伝聞、OB・OG訪問など、現代では、情報入手には事欠かないでしょう。
多くの社会人は、外的な要因に晒されながらキャリアを築く
ただ、自己分析をし過ぎること、つまり、過剰に追い求めないようにしましょう。なぜなら、多くの社会人は、仕事を進めていく中で、自身の適性や適職を見つけるものだからです。外的な要因(例えば人事異動や社会情勢の変化、資格取得や研修等)に常に晒されながら変わっていきます。
もちろん就職活動中にも、良い変化が生まれます。それは、今までになかった「キャリアを見つめる機会」に出会うためです。自己分析にこだわり過ぎず、変化を恐れず、常にキャリアデザインに取り組んでいくことを、社会人になってからも忘れずにいてもらいたいと思います。
(角野 裕美/キャリアカウンセラー)
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