老眼と間違いやすい「加齢黄斑変性」とは

JIJICO / 2015年1月6日 15時0分

写真

老眼と間違いやすい「加齢黄斑変性」とは

視覚障害原因の第4位「加齢黄斑変性」。10年で患者数が2倍に

加齢黄斑変性という目の病気は視覚障害原因の第4位で、患者数は約70万人。最近10年で患者数が2倍に増えており、今後さらに増えると見込まれ、大きな問題となることが懸念されています。加齢黄斑変性は、加齢により網膜の中心部である黄斑に障害が生じ、見ようとするところが見えにくくなる病気です。

【加齢黄斑変性の症状】
(1)変視症
ものがゆがんで見えます。しかし、障害が生じるのは黄斑部のみのため、中心部はゆがんで見えますが、周辺部は正しく見えます。

(2)視力低下、中心暗点
さらに黄斑部の網膜に障害が生じると、真ん中が見えなくなり(中心暗点)、視力が低下します。視力低下が進行すると運転免許の更新や、字を読んだりすることができなくなります。通常、視力低下は徐々に進行し、治療をしなければ多くの場合、視力が0.1以下になります。

加齢黄斑変性を発見するための検査方法

(1)視力検査
他の目の病気と同様に視力検査は重要な検査です。加齢黄斑変性では視力低下が起こります。

(2)アムスラー検査
碁盤の目のような(方眼紙のような)図を見てもらい、格子のゆがみを調べる検査です。変視症を早くから検出することができます。簡便な検査で、自宅でもできます。

(3)眼底検査
眼科医が網膜の状態を詳しく観察する検査です。網膜の状態が詳しくわかり、出血や新生血管がわかります。記録のために眼底カメラで眼底写真に保存することがあります。

(4)造影検査
静脈から造影剤を注入した新生血管などの状態を詳しく調べる検査です。フルオレセイン造影検査とインドシアニングリーン造影検査の2種類の検査があります。いずれの造影検査も連続して何枚もの眼底写真を撮影します。

(5)光干渉断層計
網膜の断面を連続して撮ることにより、網膜やその下の新生血管などの状態を立体的に把握することができます。短時間で検査ができ、造影剤を使わないため患者にかかる負担が少ないことが特徴です。頻回に検査を行うこともできます。

光線力学的療法やVEGF阻害薬が最近の治療の主流

現在のところ「萎縮型の加齢黄斑変性」には、残念ながら治療方法はありません。しかし、「滲出型の加齢黄斑変性」には、いくつかの治療法があります。治療の目的は、脈絡膜新生血管の拡大を抑え退縮させ、視力を維持あるいは改善することです。視力が良くなることもありますが、正常に戻ることはほとんどありません。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
ジジコ

トピックスRSS

ランキング