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自覚しにくい「バーンアウト症候群」を防ぐ

JIJICO / 2015年2月10日 15時0分

自覚しにくい「バーンアウト症候群」を防ぐ

自覚しにくい「バーンアウト症候群」を防ぐ

熱中のあまり自分で気づくことは難しい「バーンアウト症候群」

バーンアウト症候群。俗にいう「燃え尽き症候群」といわれるものですが、読んで字のごとく、何かに熱中し過ぎて燃え尽きてしまい、その後、何もやる気が起こらなくなります。ひどくなると、うつ病のような症状を発症することもあります。

例えば、仕事や家事など、自ら進んでやりたくないことに対し、無理に自分に言い聞かせて継続すると、このような状態に陥りやすくなるようです。無理強いを続けた反動が、やる気の消失や、うつの症状となって現れるのでしょう。

バーンアウト症候群の特徴は、ある一つのことに打ち込み過ぎて過熱している、つまり「ヒートアップ」していること。ヒートアップとは、興奮している状態です。それが続けば心身ともに疲弊してしまうのは当然でしょう。やはり、うつにもなりやすくなります。別の言い方をすれば、ギャンブルのように熱中し過ぎて依存状態になっているわけです。となると、どんな状態に置かれているのかを自分で気づくことは難しいということになります。

クールダウンには時間をかけて。余裕を持って長期的に取り組む

もし、バーンアウト症候群に陥らないためには、どうしたら良いのでしょうか?ヒートアップ(過熱)しているため、熱を冷ましてやれば過熱状態はおさまります。つまり、クールダウンすれば良いわけです。

ただし、熱を冷ますには時間がかかるように、クールダウンにも時間をかける必要があります。というのも、熱を持ったものを急激に冷やすと大きな負荷がかかり、ときには粉々に砕け散ってしまいます。人間の心も同じです。ヒートアップの状態から急にクールダウンすると「双極性障害」のような状態になってしまいます。

何をするにしても一気にやってしまおうとするのではなく、余裕を持って長期的に取り組むように心がけてみてください。物事はONかOFFかではなく、緩急のバランスが大切ということです。

(宮本 章太郎/心理カウンセラー)

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