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20代の「理想の上司」から考える現代のマネジメント術

JIJICO / 2015年3月24日 11時0分

20代の「理想の上司」から考える現代のマネジメント術

20代の「理想の上司」から考える現代のマネジメント術

20代の男女に対して、上司についてのアンケートを実施

新入社員の入社まで、いよいよカウントダウンが始まりました。人事担当者や、新入社員を受け入れる部署では、その準備に大忙しのことでしょう。費用と時間をかけて採用した新入社員を大切に育てていきたいところです。

転職情報サイト「エン転職」(エン・ジャパン株式会社)が、20代の男女に対して、上司についてのアンケートを実施しました。過去に尊敬する上司に出会ったことがあるという人に「上司のどこを尊敬していたのか」を聞きました。男女平均の1位は、同率で「いつでも相談できる雰囲気がある」「リーダーシップがある」(ともに33%)となりました。しかし、アンケート結果を男女別で見てみると、大きな違いが見られます。

男性が答えた第1位は「リーダーシップがある」。女性は?

まず、20代男性が答えた第1位は「リーダーシップがある」で40%(女性では27%)。第2位は「視野が広い」で33%(女性では30%)。第3位は「決断力がある」と「部下・後輩の面倒見が良い」が同率で30%(女性では33%と30%)という結果でした。

一方、20代女性が答えた第1位は「いつでも相談できる雰囲気がある」で36%(男性では28%)。第2位は「人によって態度を変えない」で34%(男性では26%)。第3位は「決断力がある」で33%(男性では30%)という結果に。

また、若者に「いずれどんな上司になりたいか?」という質問をしたところ、第1位はムードメーカータイプで20%、第2位は正義のヒーロー/ヒロインタイプで19%、第3位は親友タイプで18%、4位は学者タイプで13%が選ばれました。それとは逆に、なりたい上司タイプとして順位が低かったのは、「背中で語る“父親”タイプ」、「教育視点を大事にする“先生”タイプ」、「危険を顧みない“切り込み隊長”タイプ」、「世話焼き“母親”タイプ」、「熱血!“体育会系”タイプ」でした。

「おれについてこい!」は20代には敬遠される

この結果から、これからの時代に必要となるマネジメント・スタイルについて考えてみましょう。まず、以前のリーダーシップのとり方とは、正反対のスタイルが必要となるでしょう。「おれについてこい!」的なリーダーシップは、20代には敬遠される風潮にあるようです。上下の関係ではなく、困ったときにはいつでも話しかけられるような、部下との距離が近い上司であることが求められます。

また、男女によって、求める上司像が違うということも見てとれます。女性が求める上司像として「いつでも相談できる雰囲気がある」が第1位、「人によって態度を変えない」が第2位になっているように、女性の方はリーダーのコミュニケーション・スタイルをよく見る傾向があるようです。

それとは逆に、男性は「リーダーシップ」「視点」「決断力」などの、リーダーのタスク面に注目している傾向があります。時代が変われば、求められるリーダーシップも変わります。一度、リーダーシップのとり方を見直してみてはいかがでしょうか?

(福留 幸輔/組織・人事コンサルタント)

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