夫とは違う!妻が持つ異性の友人「セカンドパートナー」が与える夫婦関係への影響
JIJICO / 2015年11月6日 10時0分
夫とは違う!妻が持つ異性の友人「セカンドパートナー」が与える夫婦関係への影響
夫以外の男性と食事や映画に行く相手「セカンドパートナー」とは
「セカンドパートナー」。聞き慣れない言葉ですが、妻が夫以外の男性と食事や映画に行く相手をこう表現しているそうです。最近は妻だけでなく、互いに配偶者がありながら、こうしたパートナーを持つ人たちが増えてきているそうです。そんな関係を是か非かではなく、こうした形態が夫婦に与える影響について考えたいと思います。
交際中には見えなかった夫の一面に失望はしても、離婚をするほどではない。でも、共感性の少ない夫には寂しさを感じるため、せめて趣味や嗜好だけでも楽しめる相手と時間を過ごすということは、妻にとっては安らぎの時間となります。我慢し過ぎ、または不満をぶつけて関係が悪化するよりも、ストレスを解消しながらリスク回避をする方法を模索した結果が、このセカンドパートナーという存在かもしれません。
実は女性の方が夫とセカンドパートナーを区別できる
ゲームのようにすぐにリセットボタンを押すのではなく、即離婚か否か、白か黒か決着をつけるのではなく、結婚生活を続けて行くための生きる知恵かもしれません。ところが、夫が同じことをするとなると話は別です。妻はセカンドパートナーと割り切れても、夫がそれをすれば異性の相手と長くプラトニックな関係を維持できるかはわかりません。
妻がいくらセカンドパートナーを信頼していても、夫は妻のセカンドパートナーがこと男性なだけに、プラトニックを死守できるとは信じていません。また、男性がよく言う言葉に「男の浮気は遊びだけど、妻の浮気は本気になるから許さない」というものがあります。しかし、それはちょっと誤解で、現にこのセカンドパートナーという観点からすれば実は女性の方が夫とセカンドパートナーを区別した関係性が築けています。
夫婦関係において、この状態が健全とは言いがたい
実際、当方での相談ケースでも、妻が浮気をしても子供のために離婚は避けたいと言われ、夫の浮気で離婚になるケースが断然多いのが事実です。つまり、本気になってしまうのが男性なのです。夫は男という「オス」の習性を知っています。つまり、妻の向こう側にいるセカンドパートナーには信頼感は持っていません。となると、妻のセカンドパートナーにプラトニックな付き合いを死守する意思の強さが担保されていないと、この関係は簡単に壊れます。
夫が妻のセカンドパートナーに理解を示すことだけが丸く収まることではなく、セカンドパートナーであるその男性も、同じ意識の持ち主である必要があります。そもそも、セカンドパートナーに行き着く前に妻が夫の何に失望し、本当に改善が不可能なことなのかを最低限夫婦が共有していることが大切です。その上で夫婦として機能していないと言えるのであれば、仕方がないという「諦めの感情」があるのは確かです。夫婦関係において、その状態が健全とは言いがたいと考えられます。
夫がセカンドパートナーを妻の浮気ではないと受け取れるか
夫以外の男性と話をして、楽しいと感じ、また会いたいと思う気持ち――。夫にとってそれは「恋の一種」だと考えるのは当たり前です。「セカンドパートナー」という格好いい言葉の置き換え。夫で満たされない物を「セカンドパートナー」で置き換え。何もかもが置き換えという「代替」で、夫婦関係という観点から見れば根本解決にはなりません。
そもそも、浮気は男の専売特許。裏切られることに男性は免疫がありません。だから夫は妻の浮気は許せないと主張しますが、これは恐怖心です。妻の「セカンドパートナー」という存在を夫は浮気ではない、新しいジャンルと受け取れるかどうかですが、まだまだ始まったばかりのことで結果が検証されていません。課題は満載ですが、今後の方向に注目していきましょう。
(村越 真里子/夫婦問題カウンセラー)
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