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LINEのコミュニケーションは面接で通用するか

JIJICO / 2016年2月28日 11時0分

LINEのコミュニケーションは面接で通用するか

LINEのコミュニケーションは面接で通用するか

LINEでのコミュニケーションは面接で役に立たない

片時もスマホを手放さず、SNSやLINEをこまめにチェックする若者たち。
繋がっている相手とのコミュニケーションを何より大切にしているように見えます。
自分のことを「誰とでもコミュニケーションできる」「コミュニケーション能力が高い」と思っている人も多いことでしょう。
それなのに、「面接試験ではうまく話すことができない」と悩む人もまた多いのはなぜでしょうか。
アガリ症だから?いいえ、実はそもそも「コミュニケーション能力が高い」わけではないからです。

LINEの会話と実際の会話の違い

LINEにおいて、相手からのメールに瞬時にコメントを返信できることや、友達の数が多いことは、コミュニケーション能力ではありません。 
LINEの会話は、ただの「レスポンス(反応)」、反射神経のようなものだからです。
相手の発信に対して、即、反応を返すことが何より重要ですから、返す言葉の意味は薄く、絵文字やスタンプでも代用できます。
これに対して、実際の会話を通じてのコミュニケーションは「意味や感情をやり取りする」ことです。
たとえば、「雨が降ってきた」に対し、「マジ?!傘持ってないし」と返すのがLINEのやり取りですが、会話でのコミュニケーションはそうではありません。
状況を判断し、相手の言葉の意味、それに込められた感情を理解しようとします。
「今、雨が降ってきた、ということは、明日のお天気が心配だ。明日は屋外で○○をすることになっているから、雨だった場合はその予定をどうするか相談しておこう、という意味だな」と考えを巡らせ、適切な言葉で答えます。
そうすると、相手は「気持ちが通じた」「話がわかっている人だな」と感じ、親近感、信頼感が増します。コミュニケーションが成立したわけです。本当の意味でのコミュニケーション能力を高めるためには、言葉を表面的に捉えるのではなく、その意味や感情にまで考えを巡らせる習慣をつけるようにしましょう。
就職活動の面接試験でも、まずは、ボールをしっかりキャッチすることです。面接官の質問の意味を取り違えないように集中します。

自分の意見を自分の言葉で語ることが大切

そして、次の段階で大切なのは、「自分の意見を持ち、自分の言葉で語る」ことです。「私は何事にも前向きに取り組み、積極的な性格で周りからも信頼されています」のような抽象的な表現では、面接では評価されません。
「何に対して、どのように取り組んだのか」「積極的とは、どういう経験からそう言えるのか」など具体的に語ることができて初めて、伝わります。日頃から身近な出来事について「自分がどう捉え、何を考えたか」を自分の言葉で語るように心掛けてみてください。
「感動した」「感無量だった」のような常套句を使わず、「何に心を動かされたのか、その結果、自分の何がどう変わったのか」「なぜそこまで感じ入ったのか」などを掘り下げて、言葉にするトレーニングで、ノリだけの言葉やスタンプに頼らない、本当のコミュニケーション能力が身につきます。

(川邊 暁美/話し方講師)

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