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笑うと脳卒中リスクが減る? 千葉大など調査

JIJICO / 2016年3月29日 13時0分

笑うと脳卒中リスクが減る? 千葉大など調査

笑うと脳卒中リスクが減る? 千葉大など調査

笑うことの効果が注目されています

皆さんは、喜怒哀楽の感情の中でどのような感情表現をしていることが多いですか?ほぼ毎日笑う人に比べて、普段、笑うことがほとんどない人は、脳卒中のリスクが1.6倍増えるとの調査結果を千葉大や東京大などの研究チームが発表しました。

2013年に全国の65歳以上の高齢者に調査表を送り、回答のあった2万934人を分析し、笑う頻度は4段階で自己申告してもらいました。
ほぼ毎日笑う人を基準とした場合、ほとんど笑わない人は、脳卒中にかかったことがあると答えた割合が1.6倍高だけではなく、心疾患も1.2倍でした。研究グループは「笑いが脳卒中や心疾患の発症を抑える可能性を示した」としています。

「笑う門には福来たる」という諺があるくらいですから、「笑う」ということの効果にはどんなものがあるのでしょう。

「笑う」ということは敵意の排除にもつながる

人間にとって、「笑う」という表情は国境も言語も超えます。
湾岸戦争の際に、アメリカ軍とイスラム教徒の民間人との間が、一触即発の緊張感となったとき、アメリカの司令官が大声でこう繰り返しました「Everybody smile!」アメリカ兵たちが一斉に笑顔になると、高まっていた緊張感と敵意は一掃されたのです。

戦いというものは、太古の時代から双方にとってダメージを受けるリスクがありました。ならば人間同士の無駄な争いを避けるための方法として、「笑顔」があったのです。そして、脳はそれに反応をします。

心理学者アルフレッド・アドラーは、人間の問題は、全て「人間関係」にあると言いきったくらいですから。円滑な人間関係を生み出す「笑顔」は、結果としてストレスを減らすことにつながるでしょう。

笑うから楽しいという気分を経験してみては?

皆さんは、どんなときに「笑顔」なりますか?そうですよね。「楽しい」ときです。
脳にもスッカリと「笑顔=楽しい」ということがインプットされています。

楽しいから笑う、ということを逆に使ってみるのです。笑うと楽しい気分になる逆フィードバックが起きるのです。
これを経験すると、楽しくないときが続いていても笑うことで気分転換をすることも出来るので、落ち込み続けたりするのを避けることにもつながります。

表情次第で、意見が否定的になったり柔軟になったりもするので、どうせなら柔らかい笑顔でいることで、気分も楽しくしたほうがいいですよね。

心の健康が身体の健康につながる

笑顔になることで、人間関係のストレスが減ったり、気分が良くなったりすれば、心の健康は向上しますよね。
健康ブームですが、どれだけ体調管理をし、運動で肥満を回避し、体に良いものを摂取していたとしても、毎日、眉間にシワを寄せるような気分でいたならば、健康であることは難しいと思いませんか?

ひとりひとりが「笑顔」でいることは、自分自身にも周りにもメリットがあることなのです。今日から笑顔を意識してみてください!

(青柳 雅也/心理カウンセラー)

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