「35歳までの働き方」 後輩に抜かれた時の考え方と対処法
JIJICO / 2016年5月13日 15時0分
「35歳までの働き方」 後輩に抜かれた時の考え方と対処法
年功序列が崩れ後輩社員が追い抜くのは普通に
年功序列が崩れ、後輩社員が先輩社員を追い抜くことは普通になってきました。
ポジションが絞られてくる30代後半以降ではなく、社会人経験が浅い20代半ばから30歳前後の早い時期から追い抜かされると先輩として複雑な思いを持つ場合も少なくありません。
その後の長いキャリアを、どのように働いていけば良いのか、キャリアカウンセラーが解説します。
20代から差がつく理由
2009年の労働時報調査の記事によると、制度上の最年少での昇進年齢は係長29.5歳、課長33.9歳(標準は係長32.7歳、課長39.4歳)となっています。昇進スピードが速くなった理由として「若手の積極登用」「成果主義、能力主義の浸透」が挙げられています。
グローバル社会、変化が大きい社会に対応するために、若手であっても能力を発揮すれば早くから責任あるプロジェクトやチームのリーダー役を任せてさらに力を発揮してもらうことを企業も期待しているのです。
早くから頭角を現した若手リーダーに追い抜かされた先輩社員としてはどのように振る舞えばいいのでしょうか。
部下でありながらパートナーでもある存在
若いリーダーからあなたは部下の一人として期待されているだけではなく、社会人の先輩としての別の期待も持たれています。
時には業務に対して率直な意見を求められることや、若手の指導のアドバイスを求められることもあるでしょう。
部下としてだけではなくパートナーとしてリーダーを支える影の参謀役としての役割を期待されているのです。
チームを一緒に盛り上げていくメンバーとして動いてみてはいかがでしょうか。
その経験があなた自身にもプラスとなり、将来的に自分がリーダーとなった時に役立つでしょう。
キャリアプランを見直す機会にする
そうはいっても、後輩社員に追い抜かされるのは、若手であればあるほどショックも受けるものです。
お互いに気を使いすぎてコミュニケーションがとりにくくなることもあるでしょう。
そのときは、個別に話す機会を設けてリーダーが期待していること、自分が貢献できることを話し合ってもよいと思います。
また、この機会に自分自身のキャリアプランについても見直しておきたいものです。
新商品の開発、専門知識を磨く、業務の幅を広げる等、自分が働く目的を振り返るのです。5年後、10年後にどうありたいのか、そのために何をするべきかをクリアにしておきましょう。
昇進することだけではない、本来の働く目的、それを思い出すことが今後の働き方につながります。
(島谷 美奈子/キャリアカウンセラー)
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