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なぜヨガで集中力が養われるのか?

JIJICO / 2016年6月29日 9時0分

なぜヨガで集中力が養われるのか?

なぜヨガで集中力が養われるのか?

心と体のバランスを取るためにヨガを始める人が増えている

心と体のバランスを取ることを目的としてヨガを取り入れている方が増え様々な効果が取り上げられています。
体が柔らかくなった、体力がUPした、風邪をひかなくなった、生理不順が治った、子供が授かった、メンタルが落ち着いた、集中力がUPした・・・・挙げればきりがないくらいです。

今回はヨガの実践によって『集中力がUPした』ということについて考えてみようと思います。

集中力を高めるのに必要な要素

私はどのような場面でも集中力を高めるには以下の点が重要だと思っています。
●メンタルの安定
●体調管理
●しっかりとした信念

メンタルが不安定で、体調が優れなくて、達成意識が薄かったら集中できないですよね。
集中力上げるには、自分のコンディションを整えることが必須だと思うのです。

ではヨガと結び付けてこれらを考えてみます。

ヨガでは瞑想・呼吸・座法を通して集中力を高めていく

ヨガには瞑想・呼吸法・座法(ポーズをとる)の実践があります。
瞑想をしていると様々なことが頭に浮かび上がり、自分の心が何と結びついているのか思い知らされます。

私達は瞑想中に沸き起こった考えに縛られそうになったら、呼吸に意識を向けます。
心の中で呼吸を数えます。4カウントで吸って、8カウントで吐く。これだけでも瞑想に集中することができます。
その時に深い呼吸を心掛けます。ゆっくり吸って吐く。吐く呼吸では力を抜きます。
呼吸は自律神経のバランスを整えることにとても効果があると言われています。
自律神経を整えると、免疫力やホルモンバランスにも良い影響を及ぼし、乱れてしまうと免疫力やホルモンバランスも崩れがちです。
呼吸だけで体の緊張が解けると、固くなって疲れていた心も解れたような気がしますし体調管理にもつながります。

呼吸に意識を向けた瞑想の後、お客様の顔つきはガラリと変わり、心の静けさ(メンタルの安定)により、よりレッスンに集中されているのがわかります。
座法では厳しく辛いものや簡単で気持ちの良いものなど様々なポーズの実践があります。
体を動かすことにより、血流が促進され、筋肉や骨が強化され体調が良い方へ変化していくのを感じ、こちらも体調管理に役立ちます。

自分に意識を仕向けることで集中力を高めていく

私達は心と体が一体化する気持ち良い感覚を味わいながら深い呼吸をしたり、体の痛みやできないポーズへの執着心を手放すために深い呼吸をします。
自分の今の状態を知るために五感をコントロールして自分に向け集中する。
呼吸の音を聞き、自分の内側や体に視線を向け、肌や内側のエネルギーを感じます。

仕事や家庭から離れ、周りの人に向けられていた意識を自分だけに向ける。
動きや呼吸により体がほぐれ、感情の波に左右されず、今ここにいる自分だけを感じることが、集中力が高まっているということなのでしょう。
心の安定や呼吸を通して自分に意識を向ける練習をしているからこそ、様々な場面で集中することが発揮できるのだと思います。
できない事を恥ずかしがったり悔しがったり、逆にできていることを誇らしげに思ったりしている時の集中は、意識が他に向けられた状態なので練習としては不完全燃焼。
ありのままの自分を受け入れるということも大切な要素ではないでしょうか。

そして、しっかりとした信念。
これは目標達成には欠かせないこと。実現させたい、達成させたいという強い思いが集中力の源となるでしょう。
ポーズを安定させたい、できるようになりたいという思いが高い集中力を生み出しているのを毎日目にします。
そして達成させるから驚きです。
私のアドバイスを集中して聞き、自分に集中して取り組む。
そこに邪念は一切なく、真っ直ぐな想いだけ。

感情の波が立たず、体がほぐれリラックスしていて、しっかりとした信念のもとで、高い集中力を維持しているお客様の姿を見ていると、『ヨガで集中力UP』という言葉に納得です。

ビジネスパフォーマンスを向上するために瞑想を取り入れたりスポーツ選手がヨガを実践したり、様々な方がヨガに取り組む情報を耳にしますが、それだけ万人に効果のある素晴らしい叡知なのです。

(三浦 美織/ヨガインストラクター)

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