アメリカでは加糖飲料に課税 糖分の多い飲料は体に害があるのか?
JIJICO / 2016年7月3日 9時0分
![アメリカでは加糖飲料に課税 糖分の多い飲料は体に害があるのか?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/jijico/jijico_20595_0-small.jpg)
アメリカでは加糖飲料に課税 糖分の多い飲料は体に害があるのか?
ソーダ王国アメリカでも加糖飲料への課税が始まる
最近先進国を中心に、砂糖や人工甘味料が添加された飲料への課税がひろがっています。
そしてついに『ソーダ大国』とも言われているアメリカでもこの流れが出てきました。
このように砂糖や人工甘味料含有の飲食物に対して課税しようとする背景には、税金を増やしたいという考えだけでなく、『糖分のとり過ぎは健康に悪影響を及ぼす』という考えがあるからです。
砂糖のとり過ぎが単純にカラダに良くないというのは子供でも分かることですが、具体的にカラダにどんな悪影響があるのでしょうか?
また、欧米人に比べると実は日本人は砂糖や人工甘味料が入った飲料などをとり過ぎてはいけない理由が実はあるのでご紹介しましょう。
砂糖を摂り過ぎるとカラダにおこること
糖分はカラダにとって大変重要な栄養素です。低血糖は命に関わる症状なので、ある程度の糖分はしっかと摂取することが大切です。
しかしながら他の栄養素と同じようにとり過ぎてしまうとカラダにとってはマイナスになってしまいます。
砂糖のとり過ぎでなりやすい病気の代表と言ったら糖尿病ですが、砂糖のとり過ぎと糖尿病の関係は多くの方がご存知だと思うので割愛し、それ以外に注意したい症状をご紹介しましょう。
それは様々な論文や諸説がありますが私が考えるのは砂糖の摂り過ぎが『骨粗しょう症』『アレルギー』『イライラなどの気分症状』とつながっているのではないか?ということです。
その理由は糖分の過剰摂取により体内のある重要な栄養素が不足するからです。
砂糖のとり過ぎでカラダから不足する『カルシウム』
その栄養素とはカルシウムです。簡単に説明をすると糖分を過剰に摂取するとその分解の過程でビタミンB1と一緒に多くのカルシウムが失われると言われています。
カルシウムと言えば『骨』と『歯』を丈夫にするというのが代表的な役割です。
ですから、昔から『ジュースを飲みすぎると骨や歯が溶ける』などと親に脅されていたのは実は砂糖の過剰摂取がカルシウムを不足させて骨や歯を弱られているかもしれない、という考えから来ていたのです。
そして子供から大人まで多くの方が悩んでいるアレルギー。カルシウムは皮膚や粘膜を丈夫にする働きがあるので、カルシウムが不足するとこれが弱ってしまい、アレルギーが起きやすくなるのです。
アトピーや喘息などがあるお子さん、大人になっても1年中何かしらのアレルギーがある方は多くが甘いジュースや菓子パン、お菓子が大好きな方が多いと感じます。
そして『イライラなどの気分症状』はまさに現代病と言っても過言ではないぐらい蔓延している症状です。
『カルシウムが足りないとイライラする』なんてことを聞いたことがある方も多いと思います。
実はカルシウムは脳神経の興奮を抑える働きもあるので、現代人がこれだけメンタルの悩みが多いというのは糖分のとり過ぎと関係があるかもしれませんね。
糖分たっぷりの飲食物に注意しないといけない日本人ならではの理由とは?
日本人はある意味世界中で、もっとも飲料やお菓子類などで糖分をとり過ぎてはいけない国民かもしれません。
その理由は、スバリ食文化にあります。
お料理をする方にはその理由が良くわかると思います。
それは和食というのは味付けに砂糖を多用する調理法という事です。
調味料を入れる順番『さ・し・す・せ・そ』でもちゃんと最初に砂糖が入っています。
もともと食事から糖分をとることができていた日本人がそれ以外でも糖分をとってしまったら確実にとり過ぎになってしまいますよね。
西洋でデザートの文化が発達したのは味付けで砂糖を使わないので、あえてデザートという形で糖分を取らないと不足してしまうからではないか?とも言われているぐらいです。
『甘い話には要注意』ではありませんが『甘いジュース』にも注意したいですね。
(早川 弘太/健康コンサルタント)
この記事に関連するニュース
-
吹きかけるだけで「皮の農薬」がほぼとれる…フルーツ研究家が皮ごと食べるために使う"お掃除アイテム"
プレジデントオンライン / 2024年6月20日 9時15分
-
海水と同塩濃度のカップ麺の味が丸い理由…スティック砂糖約16本分のペット飲料がすっきりゴクゴクの謎
プレジデントオンライン / 2024年6月18日 16時15分
-
砂糖入り飲料を飲み続けているとうつ病になりやすい?【役に立つオモシロ医学論文】
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年6月16日 9時26分
-
日常食が一番アブナイ…みんな大好きパン、パスタ、牛乳、チーズ、ヨーグルトが老化を進めるこれだけの理由
プレジデントオンライン / 2024年6月2日 8時16分
-
パン祭りならぬパン地獄…医師が警鐘「パンを食べると脳の神経伝達物質を阻害、記憶曖昧・情緒不安定化」
プレジデントオンライン / 2024年6月2日 8時15分
ランキング
-
1《時代を敏感に感じ取ってきた女性芸人たち》日常的だった「容姿いじり」からの脱却、変化するその環境や意識
NEWSポストセブン / 2024年6月26日 7時13分
-
2渡部建「地上波生出演」に嫌悪を感じる人がいる訳 「明らかな緊張」の裏にある渡部氏の心情とは?
東洋経済オンライン / 2024年6月26日 12時30分
-
3ドトールコーヒーに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月26日 11時22分
-
4発売から1年「インプレッサ」の販売が低調なワケ 兄弟車「クロストレック」もいいクルマだが…
東洋経済オンライン / 2024年6月26日 10時0分
-
5去年の日焼け止めは効果ナシ!?正しい使い方&おすすめ商品3つ
つやプラ / 2024年6月26日 12時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)