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人材不足を解消するために障害者の働く力を活用する

JIJICO / 2016年7月16日 15時0分

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人材不足を解消するために障害者の働く力を活用する

障害者が働くことで人材不足を解消する事例が増えている

どの業界も人材不足に悩まされていますが、働く意欲のある障害者がその問題解決に力を発揮している事例が多くみられます。
障害者の働く形態としては、一般就労以外にも、自営や障害福祉サービスでの就労があります。
障害福祉サービス事業所には、通常の会社に雇用されることは困難だけれど、福祉的支援を受けながら仕事を行う方々が通っています。
                                                    

障害者が企業に出向き請負作業を行うという働き方のメリット

この障害者就労系事業所では、職員とその事業所を利用する障害者(利用者)がユニットを組み、企業に出向いて請負作業を行うという仕事の仕方があります。
福祉サイドの呼び方では施設外就労(施設の外で仕事をする)といい、企業側サイドからすれば福祉事業所からの派遣のようなものになります。
このような形で行っている作業としては、シール貼、組み立て、解体、リサイクル、倉庫内ピッキング、清掃、公園掃除、クリーニング、その他にも広告やセールスプロモーションなどもあります。

この仕事の仕方での企業にとってのメリットは
・事業所と請負契約を結び、ユニット単位で受け入れるので、作業量の確保ができる。
・職員が常時付き添うので、コミュニケーションに伴う不安はない。
・職員が障害特性を考慮した工程を組むことで安定した作業量を上げることができる。
・これらの工程は、部分的あるいは全体的に、アルバイト、パート、社員にも適応が期待できる。
さらに、
・作業現場にあいさつや会話が増える。
・実際に働く障害者を見たり一緒に働くことで、雇用へのイメージが持ちやすくなる。
があげられます。

一方、利用者・障害者就労系事業所側のメリットとしては、
・企業内で働くことで、リアルな職場環境を体験することができる。
・施設内で行う内職作業に比べると、仕事の内容や工賃面でチャレンジすることができる。
・その他、その企業への就職の可能性を期待することもできます。

障害者が働くことで様々なメリットを享受

多くの障害者就労系事業所が、施設外就労という働き方を行っていたり、希望したりしているので、人材の確保ということに興味があれば、一度検討してみてはいかがでしょうか? 
お問い合わせは、自治体の障害福祉課か、障害者就労系事業所などが組織している共同受注窓口が良いでしょう。
ただし、事業所ごとに経験と実績が異なりますので、直接連絡を取り合う中で、期待に合うところを選択してください。
残念ながら該当する事業所がない場合もあります。

安心して仕事が出せるようなたゆまない努力をしている良い事業所がご希望の圏内で見つかれば、上記のようなメリットをぜひ享受していただき、すでにご経験の多くの企業同様に、障害者の働く力を実感してもらえたらと思います。
何より「あいさつや会話が増える」は、職場にとって一番の効用かもしれません。

(風間 英美子/障害者就労事業支援コンサルタント)

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