ドナルド・トランプは自己愛性パーソナリティ障害?
JIJICO / 2016年8月18日 15時0分
ドナルド・トランプは自己愛性パーソナリティ障害?
ナルシストの語源
古代ギリシャの神話に、ナルキッソスという美少年がでてきます。
彼は若さと超絶的な美しさを兼ね備えていたので、男も女も神々も彼に魅了されます。ところが、相手がいくら失意に落ちようとも、彼は誰も愛することはありませんでした。
その振る舞いに怒った神ネメシスは、ナルキッソスが自分しか愛せないようにしてしまいます。
ネメシスはナルキッソスを泉に引き寄せます。水を飲もうとしたナルキッソスは、泉に映る自分の姿に心奪われ、一瞬で恋に落ちてしまいます。
そして、泉から離れることができなくなったナルキッソスは、やがて死んでしまいました…。
という神話から、自分大好きな人を「ナルシスト」と言うようになりました。
ドナルド・トランプ氏を自己愛性パーソナリティ障害という博士も
現代では、そういった誇大的なナルシストを自己愛性パーソナリティ障害と称します。
以下の5つ以上に当てはまると、その可能性が高いです。
□自分が重要であるという誇大な感覚
□限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。
□自分が “特別” であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人達(または団体)だけが理解しうる、または関係があるべきだ、と信じている。
□過剰な賛美を求める。
□特権意識(自分が期待すれば相手が自動的に従うことを理由もなく期待するなど)
□対人関係で相手を不当に利用する(自分自身の目的を達成するために他人を利用する)。
□共感の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない。
□しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。
□尊大で傲慢な行動、または態度
よって、自己愛パーソナリティ障害の専門家であるサム・ヴァクニン博士はドナルド・トランプ氏を反社会的なナルシストであると結論付けています。
誇大的な自己愛に隠されたもの
自己愛性パーソナリティ障害というと、外交的で自信満々なトランプ氏のような人を想像しがちですが、必ずしもこのようなタイプだけではありません。
□過度に傷つきやすい
□失敗が恐い
□人前に出ると緊張する
□周囲がどう自分に反応をするか敏感
□批判的と感じる反応に敏感
□ちょっとした指摘も容易に侮辱と捉える
□人間関係が持続しない
このような内向的で悲劇の主人公タイプの人も同様の可能性があります。
友好的でありたいがために人に尽くしますが、意見をするとなると、たちまち相手を拒絶し、被害者になってしまうのです。
そういった人は、実は意外にも傲慢で、他者の意見を受け入れることができず、「周りは私を傷つける、人はすぐ裏切る、他人は信じられない、私はかわいそう…。」というのもまた自己愛性パーソナリティ障害なのです。
誇大的に自信満々な人も、人に尽くす悲劇の主人公的な人も、違うタイプのように見えて、実は共通していることがあります。
それは…。『ありのままの自分を受け入れられていない』ということなのです。
そこには意識的であっても無意識的であっても、「劣等感」を受け入れられてない問題が隠れているのです。
しかし、劣等感などはあって当たり前なこと。
正しく劣等感と付き合い、成長に向かうことが健全な劣等感の持ち方なのです。
(青柳 雅也/心理カウンセラー)
この記事に関連するニュース
-
「幸せ家族なポストばかり、耐えられない!」レスで自己肯定感を喪失した44歳夫。SNS時代の「理想の夫婦像」とは
OTONA SALONE / 2024年11月17日 22時16分
-
借金が増えると「ブランドもの」が欲しくなる!? ラグジュアリーブランドと購入者の内なる〈ナルシシズム〉の意外な関係性【心理学者が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月15日 7時15分
-
エルヴィスの義理の弟「エルヴィスはトランプ支持していたはず」
東スポWEB / 2024年11月5日 12時4分
-
「自分は負け組だ」と思った時こそ大チャンス…「生きているだけで百点満点」という最強の思考法
プレジデントオンライン / 2024年11月3日 9時15分
-
「自己肯定感を高めるほどメンタルが強くなる」は大間違い…"ナルシスト化"という副作用で周囲は大迷惑
プレジデントオンライン / 2024年11月1日 7時15分
ランキング
-
1「空中ドローン空母」をウクライナ軍が公開 自爆ドローンを複数搭載可能 創作物の話が現実に?
乗りものニュース / 2024年11月26日 11時42分
-
2真似できない「フェラーリ認定中古車」の仕組み 即納と価値向上を可能とした「お墨付き」制度
東洋経済オンライン / 2024年11月26日 11時0分
-
3【加熱式湯たんぽ】電子レンジ対応なのに温めたら破裂→やけど どうして? 意外とやりがちなNG行為とは?
オトナンサー / 2024年11月25日 22時10分
-
4何歳の結婚が多い?結婚年齢ランキングの驚く実態 「晩婚化」という言葉を誤解していませんか
東洋経済オンライン / 2024年11月26日 9時40分
-
5とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください