子どもを保育園に預けることに後ろめたさを感じていませんか?
JIJICO / 2016年8月25日 15時0分
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子どもを保育園に預けることに後ろめたさを感じていませんか?
育児休暇開け、職場へ復職する時に感じること
現在フジテレビ系連続ドラマ「営業部長 吉良奈津子」が毎週木曜日に放映されていますが、ご覧になっていますでしょうか。
松嶋菜々子さんが演じるいわゆる「バリキャリ」と言われてきた主人公の女性が、3年間の育児休暇明けに職場に復職すると、様々な壁に直面します。
ドラマのなかですので、極端に描かれているところもありますが、働く母にとって職場での境遇や家庭内での夫とのやりとりなど、少なからず共感する部分もあるでしょう。
私はキャリアコンサルティングをするなかで、育児休暇開けに職場に復職することに対し不安を抱えていらっしゃる方からのご相談を受けることがよくあります。
そのなかには、先のドラマのシーンにもあったのですが、義理のお母様もしくは実の母親、職場の男性といったごく身近な方から、幼い子どもを保育園に預けることに対しての何気ない言葉で心を痛めている方がいます。
また、そもそも保育園に預けること自体にも後ろめたさを感じたりしてしまう方もまだまだ多くいらっしゃるようです。
子どもを保育園に預ける良い面とは
そのような方にコンサルティングでお話しすることがいくつかあります。
まず、義理のお母様や実の母親が20代〜30代であった高度経済成長期とは、時代背景が全く変わってきていること。
このことをあらためて認識しなければならないと感じます。
共働き家庭がそうでない家庭の2倍にもなっている現代。
首都圏における保育園の待機児童問題は深刻です。
それほどに保育園や保育施設の需要は高まっています。
また、核家族化により、そもそも祖父母との同居は少なくなってきているのは周知の事実で、それだけでも子どもは異年齢層とのふれあいやコミュニケーションの機会が減っています。
そのような実情を踏まえ、保育園に子どもを預けることの良い面に焦点をあてます。
【良い面】
◆幼いときから複数の保育士さんから言葉のシャワーを浴びることができる
◆家ではできないような遊びを沢山体験できる
◆生活習慣や生活リズムを整えることができる
◆色々な感染症をもらってくるが、免疫力がアップし身体の強い子になる
◆一人っ子でも、赤ちゃんと間近で接することができ面倒見の良い子になる
◆早いうちからお友達との対人関係で学び、社交的になる
◆働きながら協力し合う両親を見て、思いやりを持った子に成長する
このように、見方によっては子どもを保育園に預けることによって様々な良い面がもたらされます。
その上、働く女性は普段の生活のなかで日中は家にいませんから、特に都心では近所に知り合いがいないことが多いです。
ましてや初めての育児で、両親が遠方に住んでいるともなれば、保育のプロである保育士さんと毎日話せることは安心感にも繋がります。また、基本的には保育園で知り合う親は働いていますので、同じような境遇に、子育ての相談や協力をしあうこともできるようになります。
子どもとの触れ合いを時間の長さではなく「質」に価値観をおく
良い面ばかりを書いてきましたが、もちろん良くないと感じられる点もいくつかあるかもしれません。
しかし、そのことに対し、後ろめたさを感じる必要はありません。子どもは親の気持ちにすごく敏感です。
親がそのように感じることは、子どもに伝わってしまいますので注意が必要です。
子どもと触れ合う時間を長さではなく「質」に価値観をおき、限られた時間をいかに充実して過ごすことができるかが、親として大切な育児のポイントだと考えることもできます。
少し理想論も入っているかもしれませんが、少なくとも私のまわりで保育園に預けて働く女性は、このような保育園の良い面をみている方が多いです。
このなかの1つでも親が感じながら働くことができたら、また、そのような環境に恵まれたなら、仕事と育児がもっと充実してくると思います。
家計のためだけではなく、自分らしく働きたい。時代の変化、ITの進化によって女性にとっても、多様な働き方ができるようになってきています。
◆ 今の会社で仕事をずっと続け昇格したい
◆ 得意な専門知識を週3日だけ活かしたい
◆ 趣味やボランティアで始めたことで起業したい
など。
これらの軸がしっかり自分のなかにあったら、周囲の方から心ない言葉を言われたり、迷いが生じた時にも、揺るがずにいられることができます。
保育園に預けて働く母の姿を、子どもはきっと見ていて何かを感じています。
働く母が、毎日笑顔でいきいきと働くこと。旦那さんと協力しながら毎日を過ごすことが、子どもの将来の進路や人柄に少なからず影響を与えます。
だからこそ、「いつかは社会に飛び出す子ども達に、明るい未来が描けるように、働くお母さんは今頑張っているのですよ」とお伝えしています。
(久保田 一美/企業研修講師、コンサルタント)
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