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ペットの健康を守るため かかりつけ動物病院を選ぶ5つのポイント

JIJICO / 2016年9月7日 9時0分

ペットの健康を守るため かかりつけ動物病院を選ぶ5つのポイント

ペットの健康を守るため かかりつけ動物病院を選ぶ5つのポイント

かかりつけ動物病院を選ぶポイントとは?

みなさんは動物病院のかかりつけをお持ちでしょうか?
ヒトの場合のかかりつけ医とは、ふだん自分がかかりつけていて、何でも気楽に相談できるお医者さんという意味です。
ペットの場合もこれと同じ、かかりつけ獣医またはかかりつけ動物病院というものがあります。
たとえば、いつも予防注射に行っている動物病院はかかりつけと言えるかもしれませんね?
「家から近いから」という理由で選んでいる方も多いと思いますが、それだけで選んでいいのでしょうか?
その他にもかかりつけ動物病院を選ぶ重要なポイントがいくつかあるので参考にしてみてください。

1、話をじっくり聞いてくれる

自分の治療方針を押し付けてくる獣医ではあなたの都合や意見は聞いてもらえません。まずは聞いてもらうことが大切です。

2、病気歴や飼い主の家庭環境などを総合判断してアドバイス

これまでにかかった病気、身体状態、生活状況、家族関係などから総合的に診断し、適切なアドバイスをしてくれるというのも大切なポイントです。
「木を見て森を見ず」というのが獣医療でもよく言われます。
見えている病気だけにとらわれていては気づかないこともありますし、治療をするには飼い主様の家庭環境も重要です。
そのあたりをよく分かっている先生が名医かもしれません。

3、病気や治療法、薬について、わかりやすく説明してくれる

最近ではインフォームドコンセントが当たり前のように言われるようになってきました。
毎回よく分からない治療をされていては、かかりつけとしては不安です。
しっかりわかるまで説明してもらいましょう。

4、精密検査や入院が必要なとき適切な病院や専門医を紹介してくれる

かかりつけ医の仕事はすべての病気を治療することではありません。
自分の病院で治療できるかどうかをちゃんと見立てた上で、治療できない場合はしかるべき病院を紹介できるのも必要な能力でしょう。

5、いざというときに往診してもらえる

もしあなたがペットを病院に連れて行けない場合、家まで来てくれる病院はありますか?
往診専門の先生にお願いするのも手ですが、それまでの治療経過を全く知らない場合は治療が困難かもしれません。
かかりつけが往診してくれるのが一番です。

病院の特性を確認してかかりつけの動物病院を選ぶことが大切に

いかがですか?あなたが今通っている病院はいくつ当てはまったでしょうか?
すべて合格となるとちょっとハードルが高いかもしれませんが、なるべく多い方がかかりつけ向きと考えてください。
逆に、1つも当てはまらない場合はもう一度検討し直した方がいいかもしれません。

よくいくつかの病院をその場に応じて使い分けておられる方もいらっしゃいますが、どこの病院でどんな予防をして、今までどんな治療を受けたのか把握できずに困ることがあります。
場合によっては経過を聞くだけで時間がかかってしまったり、同じ検査をやり直さなければいけないこともありますので、なるべく信頼できるかかりつけを1か所持つことをおすすめします。

最近、動物病院も多種多様になってきました。それぞれ得意・不得意分野があり、規模の大きい・小さいもあります。
今後、ますます一次診療を目指す病院と二次診療を目指す、専門性の高い病院や総合病院に分かれてくることでしょう。
まだかかりつけ動物病院のない方は、上のポイントを参考に自分に合った、かかりつけに適した動物病院を探してみてください。

(亀森 直/獣医師)

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