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おもてなし英語が磨かれるか?「英語応対能力検定」来春スタート

JIJICO / 2016年9月18日 15時0分

おもてなし英語が磨かれるか?「英語応対能力検定」来春スタート

おもてなし英語が磨かれるか?「英語応対能力検定」来春スタート

訪日外国人数の増加により英語応対の機会はますます増えることに

訪日外国人数が2015年に1973万人を記録、その後の増加傾向を受け、政府は「2020年に4000万人」という目標を掲げています。
観光庁による外国人旅行者アンケートでは、「旅行中困ったこと」として、言語に関することが上位にあげられているという結果、加えて、2020年に向け、ますます多くの訪日外国人を期待するにあたり、接客業従事者、ボランティアの方々だけではなく、外国人を迎える日本人としての英語力の向上が、更に問われる事になりそうです。

英語応対能力検定試験 来春スタート

「英語応対能力検定」この夏、旺文社、カシオ計算機、毎日新聞社の三社が、訪日外国人に応対する為のおもてなし英語力、特に会話に焦点を絞った、この検定試験を立ち上げることに基本合意、共同出資会社を設立し、第1回検定試験を2017年3月に実施する運びになっています。

気になるその試験内容は、それぞれの場面で実際に使われる語彙やフレーズを中心に、「聞く」「話す」にフォーカスした実務的な内容となっていることが特徴のひとつ。 
具体的には、販売、宿泊、飲食、鉄道、タクシーの現場など5種類の「業務別試験」そして、街中での英語応対など「一般向け試験」の2種があるということ。
他の検定類と比較すると、かなり具体的に絞られた内容になり、難しい単語や長い文章などは、必要以上に求められない事や、結果は合否式でなく、正答率に則った到達度で示されるなど、学習意欲を維持できるように配慮されているようです。
若い世代からご年配まで挑戦しやすく、英語力の向上に一役買う検定になるのではと期待されます。

これから英語はますます重要に インプットなくしてアウトプットなし

外国人は、必ずしも英語を母国語とする人ばかりではありません。
国際語や公用語として英語を使い、我々日本人と同じく英語が第2言語である人口は、母語として使用している人口の約3倍と言われています。
つまり、国ごとに特徴ある英語が、多くあるという事です。
理想としては、その特徴ある英語を難なく聴き取る事ができ、ネイティブ並みの美しい発音で返事を返せるようなレベルまで目指したいですね。
多様性のある英語だからこそ、多少の間違いも付き物、難しく考えず、楽しく「話す」事に挑戦していきましょう。

インプットなくしてアウトプットはあり得ません。
とても便利な世の中、音声教材も安価で簡単に手に入ります。
隙間時間を利用し、反復、そして継続、英語を毎日聴く、良質なインプットを習慣にしましょう。
その時、真似をしながら声に出す事で、立派なアウトプットの練習になります。
コミュニケーション英語習得に更に必要な事は、「使う」という行動、アウトプットです。
是非、自分の英語を試す環境を作りましょう。

失敗を恐れずに英語を使う事で定着し、少しずつ自信が生まれます。 
発音も決してあきらめてはいけません。
自分の発音とネイティブの発音の違いを研究してみる事も面白いものです。
その違いが分かったら発音の習得にも期待が持てます。
違うと気が付いた発音は、徹底的に真似て自分のものにしていきましょう。
2020年、訪日外国人に、自信にあふれる笑顔と、おもてなし英語で接する日本人の活躍が楽しみです。

挑戦の場を探すにあたり、来春新しく誕生する英語応対能力検定もその対象になるのかもしれませんね。 
小さくても目標を持つことで、次のステップにつながります。
明らかに、身近な場面で外国人とのやり取りが見られ、しかも増加すると予測される今後です。
日本人の英語応対が向上することを願い、英語向上に努力をする人々へ、国からのサポートも期待したいところです。
そのような働きかけで、英語習得への意識改革、英語力向上への日本人の関心も高まるでしょう。

(ゴーン 恵美/英会話講師)

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