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離れて暮らす親が要介護者に そうなる前にしておくべき準備とは?

JIJICO / 2016年10月21日 9時0分

離れて暮らす親が要介護者に そうなる前にしておくべき準備とは?

離れて暮らす親が要介護者に そうなる前にしておくべき準備とは?

離れた親が要介護になったとき何をすべきか?

現在、核家族世帯が多く親と一緒に暮らしている家庭が少なくなっていますね。
仕事などで地元を離れたり、近くに住んでいるが一緒には住んでいなかったりなど様々です。
もし親が介護を必要とする状態になった場合、皆さまはどうしますか?
今はWEBやテレビなどで介護サービスや老人ホームの情報を得られることができます。
近くに住んでいる場合なら、少しの異変や変わったことなどに早く気付くことができたり、様子を見に行ったりすることができます。

しかし、離れて暮らす親が、介護が必要になったときはどうしますか?
親と定期的に連絡などを取っていても、実際の状態がわからないと「介護が必要といわれても何がどう必要なの?」と思うことがあるでしょう。
介護ヘルパーやデイサービスを利用していればケアマネージャーさんから詳しいお話を聞き必要なサポートを頼むこともできるかもしれません。
また、夜間帯のサポートとしては見守りサポートや、高齢者の受け入れが可能で緊急コールが備えてある高齢者向け優良賃貸住宅などもあります。
しかし、離れて暮らしている場合、近くに住んでいるときと比べて、突然介護が必要になるといろいろ不都合なことが出てきます。

親が介護を必要となる前に行っておくべきこと

特に親が介護を必要とする状態になったときになってはじめて、施設などを考える・探すのでは、選択肢が少なくなってしまいます。
また、施設に入ったら色々制限されてしまうのでは?と思う方がいらっしゃいますが、そんなことはありません。
場所は変われど、自宅にいたように生活できるように施設側もサポートしてくれます。
親が介護を必要となる前に行っておくべきことを紹介します。

●自宅周辺地域の介護施設を知る
慣れ親しんだ場所を離れたくないとご相談をいただくことが少なからずあります。
自宅近くや地域にある施設の場所や種類などを知っておきましょう。

●地域の金額相場を知る
市内や区内の施設の金額を知っておきます。施設を探されている方で多い相談が、金額についてです。
月額費用の内訳として、居室料・水光熱費・食費・介護保険料などがあります。
施設によって金額設定が違うので確認しておくと良いでしょう。
※入居金も施設によって金額が大きく違います。

●施設の医療体制・受け入れ介護度を知る
医療依存度が高かったり、介護度が施設の受け入れ条件に合わなかったりする場合があります。
今受けている医療行為が何なのか、自立・要支援・要介護どの段階から入居可能なのか知っておきましょう。

●時間があるときに施設見学に行ってみる
パンフレットやWEBなどの情報だけではわからないこともあると思います。
直接、施設の雰囲気を観たり施設の方とお話しをしたりすることで施設の印象も変わってくることがあります。
施設の特色がご本人様や家族様に合うかが一番大事だと思います。

親が介護を必要とする前に準備しておくことが大切

「まだ先のことだし…」「本人が大丈夫って言っているから」と思うかもしれません。
が、当社にご相談に来られる方の中に「将来のことを考えて施設を調べておこうと思って」や「親が一人暮らしでまだ元気だけど急に介護が必要になったら心配になって」などのお問い合わせもございます。
先のことを考え、情報を得たり準備をしたりしておくことで、いざというときに「これで本当にいいのか?」と思うのではなく、「これが一番本人に合っている」と思って頂きたいのです。

(田中 美保/介護福祉士、高齢者住宅お住まい相談員)

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