相手のウソは見抜くことが出来る!元刑事が教えるウソの見抜き方
JIJICO / 2016年11月4日 11時0分
![相手のウソは見抜くことが出来る!元刑事が教えるウソの見抜き方](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/jijico/jijico_21705_0-small.jpg)
相手のウソは見抜くことが出来る!元刑事が教えるウソの見抜き方
20年の刑事人生の中でウソを見抜くスキルを体得
私は、平成24年8月に約28年勤めた警察を退職しましたが、約20年を刑事として過ごしました。
詐欺、横領、選挙違反、贈収賄事件などを扱う知能犯担当が長く、政治家、公務員、詐欺師など約2.000名の取調べや事情聴取を行い、その経験の中でウソを見抜くスキルを体得しました。
現在は株式会社クリアウッドで人事コンサルタントとして活動し、刑事のスキルであるウソや人間心理の見抜き方を学べる「刑事塾」を主宰しています。
実はビジネスでは相手のウソや心理を見抜かなければならない場面が沢山あります。
例えば採用面接、商談、与信審査などです。
実は刑事の仕事はウソを見抜く場面の連続です。
犯人はもちろん、目撃者、被害者ですらも虚偽の事実を告げる場合があります。
常に真実は何か、真実はどこにあるか、を考えながら仕事をしているのが刑事なのです。
ウソをどのようにして見抜く?話し方としぐさに現れるウソのサイン
ウソを見抜くにはどうしたらよいでしょうか?
実は人間はウソをつくと「ウソのサイン」が現れます。
ウソのサインは質問を契機に「話し方」と「しぐさ」に現れるのです。
どちらか一方に、また両方でも二つ以上のサインが現れたらウソをついている可能性が高いといえます。
「話し方」のウソのサインの代表的なものは「逆切れ」です。
ウソ付きはこの場をウソで誤魔化せないと感じると最後の最後で逆切れしてかわそうとします。
私の経験から犯罪者は特に逆切れする傾向が高いといえます。
また「余計な説明が多い」というのもウソのサインです。
ウソ付きは沈黙が怖いので余計な情報を相手に与えて信用してもらおうとします。
その結果、多弁になるのです。
その他にも「質問に答えることができない」「質問を繰り返す」「簡単な質問が理解できない」「質問に答えずにそのまま相手の質問を繰り返す」などもウソのサインです。
「しぐさ」のウソのサインで代表的なものは「反応しない、反応が遅い」。
質問に対して反応しない、あるいは反応が遅い場合をいいます。
つまりすぐに答えられないのです。
答えに迷っているため反応できません。
また「肩が揺れる」。
政治家が記者会見など立って話しをしている時にでやすいしぐさですが、困った質問がくると肩が左右に揺れるのが特徴です。
居心地が悪くなるのでそんなしぐさになります。
その他にも「身振り・手振りがなくなる」「整理整頓のしぐさ」「顔に手をやる」などのしぐさもウソのサインです。
ウソを見抜くのに有効な質問法とは?
ウソのサインを見つけたらウソをついている可能性が高いわけですから更に質問をして真実を明らかにします。
ウソを見抜くのに有効な質問法として「可能性質問」があります。
例えば従業員用のロッカーで現金が盗まれる事案が発生しました。
どうもあいつが怪しいという職員が浮上しました。
その時に使える質問法が「可能性質問」です。「あなたがロッカーから現金を盗んでいるのを見た人がいる可能性はありますか?」と質問するのです。
盗んでいない社員であれば「盗んでいるのを見られた可能性?ないですよ、だって盗ってないですから」と答えます。
ところが盗んでいたらどう答えるでしょうか?
犯人である場合「もし見られていたらなんて答えようか?」と考え始めます。
そこに考える「間」が生まれます。つまり「反応しない、反応が遅い」というウソのサインが出る可能性があります。
この質問法は犯人であればあり得る可能性について突っついてみる質問法なのです。
「ウソを見抜く」というとネガティブに捉える方がいますが、自分の望む交渉結果を導くためのスキルです。
ですから積極的に学び、積極的に使ってもらうと人生観が変わるほどの効果が得られるかもしれません。
(森 透匡/コミュニケーションコンサルタント/セミナープロデューサー)
この記事に関連するニュース
-
X上に約110もある同じアカウント→潜入してみたら詐欺もいよいよ「有名人を自炊」しはじめてた
おたくま経済新聞 / 2024年7月11日 17時0分
-
辛辣指摘「仕事、遅ぇ」に「助けて下さい」と即応…「助けようがない」と返す毒上司の戦意を削ぐ反撃フレーズ
プレジデントオンライン / 2024年7月5日 12時15分
-
討論会惨敗の米民主党がここから「仮病」で大統領選に勝つ方法
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月1日 17時23分
-
残念ながら「嘘をついたことがない人」はいない…「騙されていい嘘」と「絶対に騙されてはいけない嘘」の見抜き方
プレジデントオンライン / 2024年6月26日 16時15分
-
彼氏がコンビニで「他人の傘」を勝手に使っていた! これって「窃盗」になるの?「置いておくほうが悪い」と言っていたのですが、そんなことありませんよね? 実際どんな罪になるんでしょうか…?
ファイナンシャルフィールド / 2024年6月25日 4時30分
ランキング
-
1申請を忘れると年金200万円の損…荻原博子「もらえるものはとことんもらう」ための賢者の知恵
プレジデントオンライン / 2024年7月17日 8時15分
-
2「再配達は有料に」 ドライバーの本音は
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月17日 6時40分
-
3大谷翔平の新居「晒すメディア」なぜ叩かれるのか スターや芸能人の個人情報への向き合い方の変遷
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時40分
-
4「380円のデザートを10人で分けて…」“ラーメン屋でラーメンを頼まない”ヤバい客の実態を店主のプロレスラーが赤裸々証言
文春オンライン / 2024年7月17日 11時0分
-
5リーマンショックで〈全財産1,100万円〉をわずか1ヵ月で失った後、4年で復活を遂げた〈億トレーダー〉が徹底している「守りの資金管理」とは
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年7月17日 11時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)